縁日や祭りで楽しみなのが屋台(露店)で、見て回るだけでもウキウキした気分になります。

しかし屋台の中には明らかに高いといえる商品も多々あり、「ぼったくりじゃないの?」と疑いたくなるほど。

屋台で売られている商品の原価率が分かれば、良心的なのかぼったくりなのか、判断できますよね!

今回、祭りの屋台(露店)で取り扱っている商品を、原価率が良い順(原価率が低い順)にランキングでまとめてみました。

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屋台(露店)、原価率が良い商品ランキング【食品部門】

縁日や祭りに出ている屋台・露店は、価格設定や原材料が屋台によって変わるので、原価率を完璧に割り出すのは難しいかもしれません。

ただある程度近い原価率の予想はできるので、まずは食品に限定して原価率が良い商品のランキングTOP5を紹介します。

 

第1位 わたあめ 原価率 :3%

原価率が良い商品ランキング食品部門の堂々1位はわたあめで、原価率は驚きの3%です。

わたあめは材料がザラメと割り箸のみで、ザラメは1キロ500円(80人分)なので1人あたり6円前後かかり、割り箸と合わせて原価は約10円です。

価格が300円と仮定して計算すると原価率は3%と驚異的な安さを誇りますが、キャラ袋をつけると、1枚あたり10円がプラスされるので原価率は高くなります。

ただ袋付きわたあめは売上に大きく響くので、袋なし300円・キャラ袋付き500円みたいな売り方をしている屋台や露店も多いです。

 

第2位 かき氷 原価率8%

「原価率が良い屋台の商品」と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、かき氷ではないでしょうか?

実際かき氷は原価率が良い商品ランキング2位で1位ではないのですが、商品自体の原価は氷・シロップ・ストロー・カップにかかる経費のみです。

氷の原価は水道水を使えば高くても1人あたり3円程ですし、シロップ・カップ・ストローも卸価格で購入すると考えれば、3つ合わせて一人分20円で済むはず。

かき氷の一杯の価格が300円だと考えると、原価率は8%といえるでしょう。

 

第3位 イカ焼き 原価率:12%

イカ焼きは材料「イカ」の原価は高いものの、販売価格がわたがしやかき氷に比べて高いので、原価率が良い商品ランキング3位に入りました。

イカの原価ですが、最安値の卸価格で仕入れられた場合は1杯50円で仕入れ可能とのこと。

屋台や露店のイカ焼きはイカ以外にタレ・竹串・パックの金額を上乗せされますが、これら3つを合計しても高くて10円程でしょう。

 

イカ焼きの屋台(露店)での販売価格は大きさによって変わりますが、一杯なら500円が相場です。

原価は60円、販売価格が500円なら原価率は12%になりますね。

 

第4位 お好み焼き 原価率:14%

原価率が良い商品ランキング食品部門第4位はお好み焼きですが、お好み焼きは屋台や露店によって原価率のふり幅が大きい商品といえます。

屋台や露店で販売されるお好み焼きは生地から全て手作りで、材料も卸業者から仕入れているとなると、市販のものよりだいぶ安く抑えられるはず。

材料が、

  • お好み焼き粉
  • 豚バラ薄切り1枚
  • キャベツ1/4玉
  • ソース、マヨネーズ、鰹節、青のり、天かす

だと仮定すると、全て市販で購入すると100円で足りるので、卸価格で購入していれば70円くらいではないでしょうか?

お好み焼き1枚の値段が500円・材料費が70円として計算すると、原価率は14%ですね!

 

第5位 たこ焼き 原価率:18%

原価率が良い商品ランキング第5位、屋台(露店)の食品ラインナップで、そこそこお得といえるのが、たこ焼きです。

たこ焼きの材料も、

  • たこ焼き粉
  • タコ
  • 紅生姜
  • ソース、マヨネーズ、青のり、天かす

と仮定し、さらに卸業者から仕入れていると考えると、材料費はお好み焼きと同じ70円で十分なはず。(年々タコの値段が上昇していることを踏まえた、高めの価格設定です)

屋台の8個入りたこ焼き販売価格の相場は400円なので、材料費が70円として計算すると原価率は約18%になりますね。

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屋台(露店)、原価率が良い商品ランキング【物販部門】

原価率と聞くと食品ばかりを想像しますが、屋台や露店には金魚すくいやお面など、食べ物以外を販売しているところも多いですよね。

原価率が良い商品ランキング、物販部門TOP3はこちら。

 

  • 第1位 スーパーボールすくい15% ※
  • 第2位 金魚すくい17% ※
  • 第3位 お面25%

※スーパーボールと金魚の原価は1個(1匹)で計算

 

お面は製造会社から直接仕入れると200円で入手できるので、800円で販売されていた場合の原価率は25%となります。

 

金魚すくいとスーパーボール救いはすくうために使う道具(ポイ)・持ち帰り用袋と合わせると40円が原価で、その他は

  • 金魚 ⇒ 10円
  • スーパーボール(中) ⇒ 5円

が妥当だといえます。

1回300円で計算すると、原価率は金魚すくいが約17%、スーパーボールすくいは15%になります。

ただ金魚すくいとスーパーボールすくいは上振れが激しいので、一回で数匹(数個)ゲットできれば、原価率は一気に悪くなります。

 

 

今回は食材(商品代)と容器だけで原価率を計算しており、人件費・設備費・光熱費は省いています。

屋台で販売している商品価格の内訳には、原材料費だけでなく

  • わたあめ わたあめ製造機のレンタル代
  • かき氷 かき氷機のレンタル代
  • 金魚すくい・スーパーボールすくい 商品を入れるケースのレンタル代

など諸経費も含まれているため、ぼったくりと決めつけることはできません。

 

一見すると”ぼったくり価格”に見える屋台の商品ですが、数日限りの出店で諸経費も上乗せされていることを考えると、妥当な値段といえるかもしれませんね。

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