日々状況は悪化して現時点では終息の気配が一切ない、新型コロナウイルスによる感染拡大。
マスクやアルコール消毒液はコロナパニックによって一瞬に売り切れましたが、その他今後売り切れると予想される商品はどんなものがあるのでしょう?
手に入らなくなってから焦らない様、新型コロナウイルスの影響で今後売り切れになりそうな商品と、買っておくべきものを紹介します。
紙製品
マスクやアルコール消毒に続き、現在すでに売り切れたり、売り切れに最も近い商品とされているのが、
- トイレットペーパー
- ティッシュペーパー
- 紙おむつ
- 生理用品
などの紙製品です。
これらはネット上の「新型コロナの影響で、紙製品が売り切れる!」というデマ情報を鵜呑みにした人が買い占め、さらに
- 紙製品系の空になった商品棚の写真がSNSに何枚もアップされた
- 転売目的の人がトイレットペーパーやティッシュペーパーを大量買いした
という状況も売り切れに拍車をかけ、マスクやアルコール消毒同様、一瞬にして店舗から姿を消していきました…
紙製品は現在、”1人(1家族)1個まで”と制限が設けられている店舗がほどんどです。
紙製品はすぐに入荷されるので焦る必要は一切ありませんが、スーパーやドラッグストアで見かけたなら、ルールを守り買っておくべきものだといえるでしょう。
紙製品は売り切れても、すぐに入荷と言い切れる理由
”新型コロナの影響で紙製品が売り切れになる”というデマが拡散された理由は、紙製品の原料を中国から輸入しているためです。
日本が中国からの輸入品で支えられているのは本当で、財務省貿易統計によると2018年では19兆1,937億円相当の品物を中国から輸入していました。
中国からの輸入品を多い順に並べると、下記の通りになります。
- 通信機(2兆2,726億円)
- 衣類・同付属品(1兆9,436億円)
- 電算機類(1兆5,003億円)
- 音響映像機器(6,870億円)
- 金属製品(6,696億円)
※2018年財務省貿易統計のデータ
トップ5には入らないものの、織物用紙・繊維製品も5,268億円分を輸入しているので、新型コロナの影響によって輸入がストップするのではと懸念されたわけです。
ただ結論からいってしまえば、ティッシュペーパー・トイレットペーパーの国内生産率は約98%です。
紙が中国からコロナで来なくなるのでトイレットペーパー等を今のうちに買おうとしている方…それはデマです。
日本の売られているトイレットペーパーの98%は日本産です!
決して中国とは関係ないので皆さんも騙されないように!!
#拡散希望RTお願いします
#みんなか勘違いしていること pic.twitter.com/gw2KXwpHvm— チョビ丸 (@chobi_round) February 28, 2020
この情報は上のツイートを見ると分かるように、ネットやSNSで拡散されているわけではなく、ニュースで放送された信憑性の高いものです。
数値をみれば仮に中国からの輸入がストップしても、国内で十分に生産できると予想できますよね。
紙製品はもっともらしいデマにより売り切れになりましたが、マスクと違い仮に売り切れてもすぐ入荷されるので、焦る必要なないと言い切れるのです。
手作りマスク、手作り消毒液の材料
手作りマスク・手作り消毒液の材料とは、
- ガーゼ
- キッチンペーパー
- ゴム紐
- アルコール度数が高いお酒
などですが、これらはマスクやアルコール消毒液同様、どの店舗でも売り切れとなり入荷の見込みも立っていません。
マスクやアルコール消毒液がなければ、これらは買っておくべきものといえるのですが…
店頭に戻ってくるのは、マスクやアルコール消毒液と同じタイミングになる可能性が高いと予想できます。
ガーゼやスピリタスを買うならマスクやアルコール消毒液を買った方が早いので、材料が先に入荷された時のみ、持っていない人は購入を検討しましょう。
ちなみに使い捨てマスクや手作りマスクの効果は微々たるもので、完全に新型コロナを予防するのは難しいです。
経口補水液、スポーツドリンク類・サプリメント、医薬品類
主にドラッグストアで売っている経口補水液やスポーツドリンク、他にも
- サプリメント
- 鎮痛剤
- 風邪薬
等は、今はまったく品薄ではないですが、ストックがないなら必要分買っておくべきものだといえます。
売り切れになると予想する理由は、今後新型コロナの感染者数がさらに増えた場合、医療機関に人が殺到し、満足に医師の診断を受けられなくなる恐れがあるためです。
現在も新型コロナの影響で、検査希望の人が病院に殺到しています。
今後さらに状況が悪化した時に風邪をひいてしまうと、病院に行くのは感染のリスクや診察が満足に受けられないリスクが高まります。
万が一体調を崩しても、病院に行かないで切り抜けられるよう、ある程度準備はしておいた方が良いでしょう。
ちなみに経口補水液やスポーツドリンクが売り切れになるのは、新型コロナの国内感染者が1000万人を超えた時の話だと考えられています。
買い占めは消費期限切れ等のリスクを増やすだけなので、現時点ではコンビニやスーパー・ドラッグストアなどに立ち寄った際、在庫を確認する程度で十分かと思いますよ。
衣料品
衣料品は中国のコロナショックが原因で現時点で納期遅れが出ているので、今後中国製の衣料品は売り切れになるかもしれません。
例えば、ユニクロで販売予定だった「ユニクロUシリーズ」新商品の一部が、発売延期となりました。
またスーツを手掛けているKASHIYAMA the Smart Tailorでは、中国からの物流が滞っているため納期延滞の可能性を示唆しています。
ただ衣料品は中国製だけではないですし、服の寿命を考えても”買っておくべきもの”とはいえません。
スポーツドリンクやサプリメント同様、急いで買う必要もないので、心の片隅に「新型コロナが終息に向かうまでは、衣料品も少なくなるかもな」と思っておきましょう。
特定商品の買占め・転売行為は絶対に辞めよう!
今後売り切れるかもしれないものを紹介しましたが、当記事で買い占めや転売を推奨するつもりは一切ありません。
あくまで”自分の生活・命を守るため、知っておいた方が良いこと”をまとめたつもりです。
未知のウイルスにより不安になる気持ちは誰もでも同じですが、少なくとも日本で生産されている日用品の在庫は大量にあります。
新型コロナの動き・世の中の動きをしっかりと理解した上で、ニュースやネット・SNSの情報に踊らされず、冷静に”今何すべきか”を判断して下さいね。