寒い日がずっと続くと、冷え症の人はホントに辛いですよね。
手足が冷えて仕事に集中できなかったり、寝不足になったり…日常生活に支障をきたす方もいると思います。
冷え性の方で、冷えの予防や改善に効果的と思って実践している人も多い”靴下の重ね履き”ですが、効果はホントに実証されているのでしょうか?
また、何枚も重ね履きする際の正しいやり方やデメリットについて知っていますか?
よくメディアで取り上げられる靴下の重ね履きですが、正しい知識を身につけてより効果的に実践できるようになりましょう!
靴下の重ね履きの効果
靴下の重ね履きをすると足全体が温まるため、冷え症の人はそれだけでも十分な効果だと思いますよね。
でも、靴下の重ね履きの嬉しい効果はそれだけじゃないんです!
重ね履きした靴下のおかげで足元の保温効果が高まり、体から熱が逃げにくくなります。
その結果、体温が上昇して以下のような多くの嬉しい効果が期待できます。
- 基礎代謝が上がるため、肌の調子が良くなったり痩せやすくなる
- 免疫力がアップして病気にかかりにくくなる
- 内臓が温まり働きも活発になるため、便秘や下痢が解消される
- 月経痛が緩和される
- 妊娠しやすくなる
靴下の重ね履きで足を温めると、冷えの予防・改善以外にもたくさんのメリットがあるのです。
靴下の重ね履きは奥が深い!
「とりあえず、2・3枚靴下を重ねて履けばOK」…靴下重ね履きのやり方を単純に考えすぎていませんか?
誰でも簡単にできる冷え対策である靴下の重ね履きですが、やり方次第でより効果を得ることができます。
正しいやり方をマスターして、足元から健康な体質に改善していきましょう!
靴下重ね履きの正しいやり方
1、靴下の素材選びが重要
靴下に使われる素材は、綿(コットン)・絹(シルク)・麻・ウール・ポリエステル・アクリル・ナイロン等、とにかく多くです。
その中で絶対に選んでほしい素材が綿と絹で、ちゃんとした理由もあります。
- 綿 → 通気性・肌触りが良く、肌着によく使われる
- 絹 → 吸汗性・吸湿性に優れているため、季節関係なく気持ち良く履くことができる
できれば、綿100%・絹100%が望ましいですが、綿や絹の含まれる割合が多い靴下でもOKです。
2、靴下を4枚用意
重ね履きをする際は絹と綿の靴下を組み合わせることにより、履き心地よく、尚且つ暖かく履くことができます。
重ね履きを行う時は、綿と絹を各2枚ずつ、以下の4種類用意してください。
- 絹の5本指靴下
- 綿の5本指靴下
- 絹の先丸靴下
- 綿の先丸靴下
この4枚の靴下を1から順番に重ねて履くと、驚くほど足が温かくなるだけでなく履き心地もキープすることができます。
3、+αのアイテムでより暖かく
靴下の重ね履きと併せてレッグウォーマーを使用することで、より冷えを改善することができます。
靴下を履いた後、足元全体をレッグウォーマーで覆ってさらに温めてあげましょう。
レッグウォーマーの素材も、できる限り綿や絹のものを選んでください。
女性はレッグウォーマーとショートブーツを併せると、冷え改善だけでなくオシャレを楽しむこともできますよ。
靴下重ね履きのデメリット
メリットだらけの靴下の重ね履きですが、何枚も靴下を履くのでそれなりにデメリットもあります。
重ね履き用の靴下を購入しようか迷っている方は、デメリットも確認した考えた上で購入するようにしましょう。
足を締め付けるので血行が悪くなる
足を温めるために重ね履きしているのに、足を締め付けて血行を悪化させると逆効果です。
いつも1枚で履いている靴下より素材が薄いものを選びましょう。
もし、重ね履きしていて強い締め付けを感じる場合、サイズの大きな靴下を購入するか重ねる枚数を減らすなどの対策をとってください。
足が動かしづらくなり筋力が衰える
たくさんの靴下を履くことで足の自由が奪われ、筋力が衰える可能性があります。
体の熱は筋肉によって作られるので、筋力が衰えると冷えが悪化するかもしれません…
- 薄目の靴下を選び足の自由をなるべく妨げないようにする
- 常に重ね履きをするのではなく「○度以下の時のみ」「平日のみ」等、重ね履きする期間や条件を決める
といった対策をとりましょう。
靴下1枚で寒い時は、先程紹介したレッグウォーマーを使用するのもおすすめです。
いつもの靴が履けない
靴下の重ね履きをすると、当然足のサイズが大きくなります。
靴下を2枚重ねるだけでワンサイズ大きい靴でないとキツくなるので、4枚重ね履きする場合は2サイズ程大きい靴を用意する必要があります。
靴を用意するのが難しい場合、外出の際は靴下を脱がないといけないかもしれません。
靴下の重ね履きで足を温めることにより、たくさんのメリットがありましたね。
靴下の重ね履きは簡単にできるので、足の冷えに悩んでいる方はぜひお試しください。
ただし、靴下の重ね履きはあくまでも応急処置的なので、冷えを根本的に解決してくれる魔法の方法ではありません。
できれば運動や食生活の見直しにより、体の中から温まる方法を見つけられるといいですね。