一家に一本は用意しておきたい害虫駆除の必需品・殺虫剤ですが、使用期限があるのは知っていますか?
使わないに越したことはない殺虫剤ですが、いざ必要となった時、使用期限が切れていた…なんて悲惨な状況だと効果が半減するかもしれません。
また使用期限切れ製品の捨て方だったり、おすすめの保管場所や保管方法も気になる人は多いのではないでしょうか。
今回、殺虫剤の使用期限と保管方法、また期限が切れた製品の捨て方もお伝えします。
殺虫剤の使用期限!購入後いつまで使える?
殺虫剤に使用期限があるとお伝えしましたが、市販の殺虫剤には使用期限が記載されていないので、使用期限を知らない人がほとんどだと思います。
実は薬事法には、
3年以上品質の安定が保証されている商品は、使用期限の記載は省略可能
というルールがあり、殺虫剤はスプレータイプ・燻煙タイプともに、この条件に当てはまる製品がほとんどなので使用期限の記載がないのです。
ただ3年間の品質は保証されているものの、それ以上の品質はメーカーで保証されていません。
そのため殺虫剤の使用期限は3年を基準に考えるのがベストといえるでしょう。
3年は非常に長く感じるかもしれませんが、殺虫剤は滅多に使う機会がないアイテムなので意外とすぐ使用期限切れになります。
(我が家にある殺虫剤もいつ購入したのかなんて覚えていません…)
殺虫剤の缶やパッケージに使用期限の記載があれば従うべきですが、記載がなければ購入日を記載し、3年を目安に買い替えるようにしましょう。
開封・未開封でも変わってくる?
大手殺虫剤メーカー・アース製薬のホームページでは、“殺虫剤は未開封であれば4,5年は問題なく使用できる”との記載があります。
未開封であれば5年ほど使えるようですが、購入後4年経ってから始めて開封して使った場合、「すぐに使用期限切れで捨てるべき?」って話になりますよね(^-^;
もちろん購入4年後に開封し、そこから3年間問題なく使える可能性もありますが、殺虫剤の用途を考えると「効かない」という不安要素は絶対になくしたいところ。
殺虫剤が製造されてから購入されるまでのタイムラグも考慮すると、やはり“使用期限は購入後3年”が妥当だと思います。
最終的には自己判断による部分が大きいかもしれませんが、当サイトでは殺虫剤の使用期限は購入後3年に決めておきます。
使用期限を過ぎた殺虫剤はどうなる?
使用期限切れの殺虫剤はスプレータイプの場合は噴射力の衰え、燻煙タイプの場合は煙が出なくなるといったトラブルが発生します。
殺虫成分は時間経過による劣化はほとんどないので、噴射の威力さえ問題なければ半永久的に使用できるのですが…
殺虫剤はちゃんと噴射してこそ最大限効果を発揮するものなので、やはり使用期限は守っておきたいところです。
期限切れ殺虫剤、正しい捨て方は?
殺虫剤は缶に入っているものがほとんどなので、期限切れで処分する際は捨て方に困るはず。
各自治体でごみの分別方法は変わりますが、今回は一般的な殺虫剤の捨て方を紹介します。
スプレータイプの殺虫剤
未開封や中身がまだ残っている場合、ごみ処理中の引火を防ぐために中身をすべて出し切って空にする必要があります。
殺虫剤は基本的に人体に無毒ですが、噴射は必ず屋外で行い、風向きに気をつけて自分や通行人にかからないように噴射して中身を空にしましょう。
薬剤が出なくなった後は缶用の穴あけ機を使い、完全に中身を空にしておけば完璧です!
※穴あけ機を使う場合、絶対に中身を全て出し切って空にしてください
中身を出し切った後は缶ごみや燃えないゴミとして捨てるようにしましょう。
燻煙タイプの殺虫剤
使用後の製品は各自治体のごみの処理方法に従い、ゴミ出しをしてください。
未使用品の場合、ほとんどの製品で水を使用して蒸散機能をなくす必要がありますが、スプレータイプと違い製品によって処理の仕方が変わるので注意が必要です。
燻製タイプの殺虫剤の中には、発熱するものもあります。
捨て方を間違うと思わぬ事故に繋がる可能性があるため、説明書(なければ製品のHP)を確認し、正しい方法で処理しましょう。
殺虫剤の保管場所!おすすめはどこ?
スプレータイプ(開封・未開封)・燻煙タイプともに、以下に気をつけて保管場所を決定します。
- 直射日光や火の気のある所に以外
- 小さい子供やペットの届かない場所
- 湿度低い場所
- 食べ物や食器など、口に入るもののそば以外
中でも1,2は特に意識しておくべき項目で、守らないと重大な事故に繋がる可能性が高くなります。
上記の条件に当てはまる場所でおすすめなのが、
- 靴箱の中、上
- リビングの奥、棚の中、上
です。
害虫が出やすいのは玄関や台所なので、近くに殺虫剤を保管しておくといざという時、素早く退治できるので安心ですよね。
また玄関やリビングは湿度・温度が快適な状態で保たれやすい場所なので、保管場所にピッタリです。
安全面以外に害虫に遭遇した際、取りに行きやすい場所はどこかも考慮して、最適な保管場所を見つけてくださいね。
使用期限や保管場所は、殺虫剤の効果を最大限引き出すために気をつけたい重要事項の一つです。
また使用済みや期限切れの殺虫剤を捨てる際、捨て方を間違えると命に係わる危険があることも忘れないでくださいね。