ゴキブリやムカデなど、見た目からしてグロテスクな害虫が家の中に出現した際、頼りになるが殺虫剤ですよね。
殺虫剤は使用中にうっかり吸ってしまうことも多く、大人ならまだしも子供が吸い込んだとなると体への害や対処法が気になります。
今回、殺虫剤を吸い込んでしまった時に起こる症状や、自宅ですぐできる吸い込んだ時の対処法をまとめておきます。
また室内に殺虫剤のニオイや成分が残らないよう、換気時間の理想がどれくらいなのかもお伝えします。
殺虫剤を使う時に知っておくこと!
ドラッグストアやスーパーで購入可能な”殺虫剤”と呼ばれる商品は種類が非常に多いですが、大半がピレスロイド系のものです。
ピレスロイド系の殺虫剤は、人間にはほぼ無害でありながらも害虫に対して強い毒性を発揮するという特徴があります。
(そもそも人間に対して強い毒性がある商品は販売方法が制限されているため、スーパーやドラッグストアなどで手軽に購入することができません)
ただ”殺虫剤は人体に全く無害”というわけではありません。
虫と違って複雑な神経構造をしている人間は、殺虫剤を少量を吸い込んだだけなら中枢神経へ届く前に解毒します。
しかし口の中に直接噴射するなど、多量に吸い込んだ時はこの限りではありません。(故意に吸い込まない限りは起こりえない状況ですがw)
また幼少期に殺虫剤の成分を体内に何度も取り込んでいると、ピレスロイド系の成分に過敏になりアレルギー反応が起こりやすくなる恐れがあります。
殺虫剤は正しい使い方をすれば無害ですが、赤ちゃんは子供がいる部屋での使用は極力減らすようにしましょう。
最近では以下のような殺虫成分を含まない商品も販売されているので、害虫駆除にはこのような商品を検討するのもアリかもしれません。
殺虫剤を吸い込んだ時の症状と対処法!
殺虫剤に含まれる毒性成分は体が勝手に解毒するので、多少吸い込んだとしても症状は何も表れない場合が多いです。
故意に吸い込まない限り人体への影響はほぼないとされる殺虫剤ですが、人によって体質は違うので稀に以下の症状が起きる場合があります。
- のどの痛み
- くしゃみ
- 鼻炎
- 咳
- 嘔吐
- めまい
これら症状は吸い込んだ時にすぐに現れますが、くしゃみや咳、めまいであれば一時的なものですぐに治まります。
基本的には、その後も心配ないですが、嘔吐など強い異変を感じたり、症状がいつまでも続く場合は必ず病院で診察してもらってください。
それでも殺虫剤の害が不安な方は使用後にうがい・手洗い・換気といった簡単な対処法を行うことで、症状の発生をさらに抑えられます。
うがい・手洗いのポイント
手の平だけでなく手首・手の甲まで石鹸で洗いましょう。
うがいも1、2度だけでなく口の中と喉にわけ、最低でも各10秒×2セットは行ってください。
使用後の換気時間はどれくらいが理想?
殺虫剤使用後の換気時間は使った量や殺虫剤のタイプ、部屋の広さによって変わってきます。
少量・通常量、使用した場合(ニオイがほぼ確認できない程度)
スプレー缶に記載されている秒数程度の使用なら、換気時間は5~10分で十分です。
多量に使用した場合(ニオイがはっきり確認できる程度)
- 害虫が逃げ回ったので広範囲にわたり何度も殺虫剤を使用した
- 殺虫剤を長時間噴射し続けたため液が床や壁に残った
上記のように殺虫剤を大量に使用してニオイがはっきり確認できるような場合、換気時間は30分~1時間を目安にします。
ニオイがなくなるまで窓やドアを開けておくようにしましょう。
燻煙剤(置き型の殺虫剤)を使用した場合
スプレータイプではなくバルサンやアースレッドなど置き型の殺虫剤を使用した場合、ニオイで判断するのは難しいので説明書き通りの換気時間が理想です。
換気中に机や食器などを水拭きすれば、時間を有効に使えますし、殺虫剤による人体への害をさらに減らせます。
部屋の大きさも換気時間を決める目安になる!
6畳だと部屋全体の空気は約5分の換気で入れ替わりますが、リビングなど大きい部屋になればなるほど空気の入れ替えには時間がかかります。
換気時間はあくまで目安なので、部屋が大きければ大きいほど長めにとるようにしましょう。
またトイレやバスルームなど狭い空間で殺虫剤を使った時は、使用量が少なくてもくしゃみや咳などの症状が起こりやすくなります。
狭い空間で殺虫剤を使った場合、窓やドアを開ける以外に換気扇があれば回しておくようにしましょう。
害虫に数秒噴射するだけで強い効果を発揮する殺虫剤は人間にも害がありそうなので、うっかり吸い込んだ時はヒヤッとしますよね。
しかし人間にほぼ無害なので、そこまで使用をためらう必要はないといえます。
不安な方や「ちょっと使いすぎたかな…」なんて思った時は、使用後の手洗い・うがいと換気を忘れずに行うようにしましょう。