寒い時期に欠かせない果物といえる”みかん”ですが、自分で購入するのはもちろん、親戚筋から送られてくることも多いですよね。
家に大量のみかんをストックしていると、初めはみずみずしかったものがぶよぶよになり「腐ってしまった?」と不安を抱いた経験はないですか?
みかんは腐ったらぶよぶよになるのかはもちろん、美味しく食べられるタイミングや、健康面を考慮した際1日何個まで食べて良いのか知りたい人も多いはず。
今回、みかんの1日分の適量や食べるタイミング、腐ったみかんの見分け方についてお伝えします。
みかんの表面が”ぶよぶよ”になる理由!
カビなどが原因でみかんの表面がぶよぶよになる場合もありますが、最も多い原因は単なる外傷です。
みかんの中身は意外とデリケートで、少しの衝撃が加わるだけで傷がつきます。
中身に傷がつくと、そこから果汁が溢れ出て、身と外皮の間に果汁がたまることで表面を触った時にぶよぶよになったと感じるのです。
外傷でみかんの一部がぶよぶよになっただけなら、腐ってないので食べられますが、見た目やニオイを食べる前に確認しておきましょう。
ツンとしたニオイがしたり中身の変色が確認できた場合、食べないに越したことはありません。
またニオイや見た目に問題がなくても、つぶれた箇所は取り除いてから食べるようにした方がいいでしょう。
みかんが腐ったらどうなる?
みかんが腐った・腐っていないの判断は、”ぶよぶよかどうか”より見た目やニオイ、味で決めるようにします。
見た目やニオイが以下の状態であれば、「もしかして腐ってる?」と疑ってください。
- 外皮・中身が変色している(緑や青、白っぽくなっている)
- 表面に汁が漏れ出している
- 異臭がする(ツンとしたニオイは要注意)
- 水分を失い皮はパキパキ、中身はしわしわになっている
また一口食べた瞬間に「味がおかしい」と感じた時も、腐っている可能性が高いです。
特に腐っているみかんと一緒に保管していたみかんを食べる時は、見た目・ニオイと併せて、味にも注意しておきましょう。
みかんはいつまでに食べ切るべき?正しい保存方法は?
みかんをはじめ多くの野菜や果物は、保存状態によって消費期限が大きく変わります。
そのため「○日以内に食べ切るべき」と一概にはいえませんが、美味しく安全に食べるのなら、以下の保存方法を実践して1週間以内を目安に食べ切りましょう。
みかんの保存方法
誰かに貰ったり自分で購入したみかんは、冷暗所に持って行き通気性の良い入れ物(ネットやカゴ等)に移し替えて保存します。
袋のままやダンボールに入ったままだと、みかんの消費期限を早めることになるので気をつけてください。
ダンボールいっぱいのみかんを保存する際はネットやカゴに小分けするのが理想ですが、すぐに入れ物を用意できない時もありますよね…
そんな時は、一時しのぎの方法としてダンボールの底に丸めた新聞紙を敷いておけば、通気性・吸湿性が良くなりますよ。
ちなみに、みかんをそのまま冷蔵庫に入れて保存する人もいますが、この保存方法はNGです。
みかんを冷蔵庫に入れると長持ちはするのものの、冷暗所に比べて乾燥しやすくなるので、みかん本来の甘さが失われて酸っぱくなりやすいです。
夏場の傷み対策や長期保存が目的の場合のみ、冷蔵庫を利用し、保管する際は1つ1つを新聞紙かキッチンペーパーに包んでおきましょう。
みかんを食べる理想的なタイミングは?
結論からいえば、みかんを食べるタイミングは「食べたい!」と思った時です。
ネット検索すると”みかんを食べるタイミングは食前がおすすめ”と書かれていて、その理由は
食前に食べると血糖値の上昇を抑えられるし、みかんに含まれるビタミンやミネラルが新陳代謝を促進し、ダイエット効果がある
とされています。
ただ食前に食べるなら、みかんより野菜の方が血糖値の上昇を抑える効果・ダイエット効果ともに高いですし、食後にみかん代わりのデザートを食べてしまうと本末転倒です。
みかんの食べるタイミングでベストなのは、食前も含めて「食べたい」と思った時!
それっぽいネット情報に惑わされ、みかんの”美味しさ”を楽しむ食べ方を忘れないでくださいね。
健康面を考慮した際、みかんは1日何個まで食べてOK?
食べるタイミングは自分次第ですが、みかんには糖分がたっぷり含まれているので、食べ過ぎると糖尿病や高血圧など成人病のリスクを高めます。
ネット掲示板には、みかんを1日21個も食べた猛者がいましたが、”お腹を壊してトイレに籠もってしまう”というオチでした。
また、みかんを1日5・6個食べた人でも、お腹を下した経験があるようです。
実はみかんには体を冷やす作用があり、多く含まれる栄養素・ビタミンCに便を柔らかくする作用もあるため、お腹が弱い人が食べ過ぎると下痢になりやすいのです。
これら食べ過ぎのリスクを考慮した上で、みかんは1日何個まで食べてもOKなのか決めるとすれば、1日1個が理想、多くても3個以内で抑えるべきといえます。
「1日1~3個なんて少なすぎる!」と思う人もいるかもしれませんが、健康のために食べているみかんで病気になると本末転倒です。
病気せずに長くみかんを食べ続けるためにも、1日の摂取量は守るようにしましょうね。