カットしたりんごを食べないと中身が茶色くなっていきますが、中身が茶色いりんごは食べれてよいものか迷った経験はありませんか?
中身が茶色くなっても食べれる気はしますが、茶色=腐っている状態というなら食べて腹痛や下痢になるといけないので、渋々でも捨てるべきだと思います。
また食べれる状態とそうでない状態の見分け方として、りんごは腐ったらどうなるのかも知っておきたいところ。
今回中身が茶色いりんごは食べれるのか、判断で迷っている方のため
- りんごが腐ったらどうなるのか
- 腐ったりんごと食べれるりんごの見分け方
- りんごを腐らせず長期保存する方法
上記の答えをお伝えします。
中身が茶色いりんごは食べても大丈夫?
見た目に異常がなく、中身の実の部分だけが茶色に変色したりんごは腐っているとはいえません。
食べたからといって腹痛や下痢を引き起こすこともないので、安心して食べてください。
ただ、いくら食べれるといっても見た目が悪いので食は進まないと思いますし、茶色い部分は味が劣化しているので美味しく食べることも不可能です。
茶色の部分が少ないなら取り除いて食べるといいですが、多い場合は茶色を目立たなくするためジャム等に加工して食べるのがおすすめです。
なぜ中身が茶色くなるの?
りんごにはポリフェノール酸化酵素が含まれており、この成分がりんごの中身を茶色くさせる原因となります。
ポリフェノール酸化酵素はりんごをカットした際に働き、酸素とポリフェノール成分の1つであるタンニンを結びつけ、化学反応を引き起こします。
その結果アピカテキンやクロロゲン酸と呼ばれる、ポリフェノール成分が酸化して茶色く変色するのです。
難しい説明になってしまいましたが、簡単にいえば”りんごの中身が空気に触れると、中身の成分が化学反応によって錆びてしまい茶色く変色する”というわけです。
りんごの中身が茶色になるのを防ぐには、2カップ(約400ml)の水に大さじ2杯(約30g)の割合で砂糖を溶かして砂糖水を作り、5~10分りんごを浸けるだけでOK!
変色を抑えるには塩水につける方法が一般的ですが、りんごの甘さを損なわず美味しく食べれるようにするなら塩水より砂糖水がおすすめです。
りんごの芯が茶色い場合は要注意!
りんごの中身は実と芯に分けられ、実の部分が茶色く変色している状態なら味の保証はできませんが食べることはできます。
ただ芯が茶色だった場合”芯腐症”や”蜜腐れ”といった病気に感染している可能性が高いので、食べることはできません。
通常、りんごは出荷の際に光センサーを使い、病気にかかったものと健康なものを判別しています。
ただ光センサーでの判別で100%芯腐病にかかったりんごを取り除くことが難しいため、極稀に出荷されたりんごの中に芯が茶色いものが混ざってしまうのです。
芯が茶色いりんごを発見した場合、購入した店舗で返品・交換の対象となるので対応をお願いしましょう。
りんごは腐ったらどうなる?
りんごは腐ったら茶色くなるわけではなく、腐っているかの見分け方は以下の様にたくさんあります。
- 皮がブヨブヨする
- 皮が茶色くなる(広範囲)
- 中身が乾燥する(パサパサになる)
- 酸っぱい匂いがする
- カビが生える
りんごの外見に異常がなくても、酸っぱい匂いが立ち込めていれば腐っている可能性が高いので食べないでください。
また中身が茶色いりんごは変色した部分を取り除き食べられますが、腐っているりんごは見た目に汚い部分だけをカットして食べるのもおすすめできません。
少しでも怪しいと感じたりんごは上記の見分け方で腐ってるか確かめ、腐っている可能性が高そうなら食べずに廃棄しましょう。
りんごを腐らせない!長期保存の方法は?
りんごは果物の中では日持ちする方なので、購入した状態のまま冷暗所に保管しても2,3週間なら腐ることはありません。
ただ時間が経てば経つほど追熟が進み、茶色く変色したり味が劣化するので、長く美味しく頂くにはなるべく空気に触れないよう保存することが大切です。
購入したり貰ったりんごをすぐに食べない場合、以下の方法で保存すれば最長3ヶ月は腐ったり変色せずに美味しく食べれます。
- りんご一個一個を新聞紙で包み込む
- 新聞紙で包んだりんごを密封可能なポリ袋に入れ、しっかりと密封する
- 他の果物とは別にして冷蔵庫の野菜室に保存する
変色を防ぎ、いつでも美味しい状態でりんごを長持ちさせるには、空気を遮断して水分を逃さないようにします。
りんごは乾燥すると腐りやすくなるので、保存する際はポリ袋をしっかり密封して水分が抜けていくのを防ぎましょう。
りんごは日持ちする果物ですが購入後やカットした後、そのままの状態にしておくとどんどん酸化が進み、見た目・味ともに劣化します。
美味しい状態を長くキープするため、購入したりんごは極力空気に触れないようにし、カットしたりんごはすぐ食べるよう心がけましょうね!