ミステリアスな魅力があり、観ている分には癒し系なクラゲですが、海水浴中に見つけた時は要注意です。

中には毒性が強い種類もいるため、刺されると激しい痛みやかゆみに襲われます。

クラゲに刺された時、どのような手順で処置していけばいいのでしょう?

また、痛みやかゆみ止めに有効な市販薬も知っておきたいところです。

今回、日本で刺される可能性のあるクラゲの種類や、刺された時の処置方法についてお伝えします。

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海で気をつけたいクラゲの種類一覧(特徴・毒の強さについて)

クラゲは地域や時期によって発生する種類が変わりますが、日本全国どの海でも刺される可能性があります。

まず、クラゲの種類や発生時期・場所、特徴についてお伝えします。

ミズクラゲ

ミズクラゲ

  • 発生場所:日本全国どこでも発生する
  • 発生時期:一年中発生するが、夏場(6~8月頃)に海水浴場で多く見られる

特徴

  • 透明感のある外観で、水族館でもよく観ることができる種類
  • 傘の直径は15~30cm、傘の真ん中にクローバーのような生殖腺が見える

 

ミズクラゲは毒性が弱いため、刺されても腫れや痛みはほぼありません。

ただ脚や腕の内側など、皮膚が薄いところを指された時は少しだけ痺れたり、かゆみが起こります。

アンドンクラゲ

アンドンクラゲ

  • 発生場所:生まれる場所は関西以南だが、黒潮に乗り北海道付近でも発生する
  • 発生時期:夏場、特にお盆以降~9月末までに多く発生

特徴

  • “電気クラゲ”とも呼ばれる
  • 傘の直径は2~3cmと小柄、触手は4本あり長さは20cmほどになる

 

アンドンクラゲは毒性が強いため、刺されるとビリッとした激痛が走り、触手が触れたところがミミズ腫れになります。

刺された跡の赤みや腫れも長期にわたり残ることが多いです。

カギノテクラゲ

カギノテクラゲ

  • 発生場所:日本全国。特に浅瀬、岩場の海藻が多く生える場所に発生
  • 発生時期:春先から夏の終わりまで(3~9月上旬)

特徴

  • 傘の直径は2cmほどで、触手は90本以上あり先端が鍵のように曲がっている

 

毒性が非常に強く、刺された時にビリッと激痛が走った後、1~2時間後に、

全身の関節痛、呼吸困難、咳や鼻水、筋肉痛、吐き気、頭痛、痙攣、寒気、チアノーゼ

といった全身症状が現れます。

死に至るような毒ではないですが、毒による全身症状が強い場合は病院(皮膚科)で診てもらってください。

アカクラゲ

アカクラゲ

  • 発生場所:日本全国に発生するが、太平洋側に多い
  • 発生時期:11~5月の暑さが弱い時期

特徴

  • 傘の直径は9~15cm、触手は長いと2mにもなることもある

 

アカクラゲも毒性が非常に強いため、刺されるとヤケドのようなヒリヒリした痛みを感じ、刺されたところがミミズ腫れや水泡になります。

重症化すると、呼吸困難を引き起こすこともあるので注意しましょう。

アカクラゲは死骸でも毒性があるため触れると危険ですし、乾燥した刺糸を吸い込むとクシャミが出ます。

 

以上、4種類が日本の本州付近で多く見られるクラゲと毒の強さ、特徴です。

身近にいるクラゲですが、種類や毒性も様々です。

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クラゲに刺された時の処置方法は?

海水浴中、皮膚が激しい痛み襲われた時はクラゲに刺された可能性が高いです。

毒の強さに関係なく、必ず以下の手順で処置を行うようにしましょう。

1、海からあがる

海に入ったままだと、またクラゲに刺されて症状が重症化する危険があります。

痛みを感じたらすぐに海からあがりましょう。

近くに監視員がいれば、クラゲに刺されたことを伝えるとともに処置方法を聞くようにします。

2、体調、重症度を確認

どのクラゲに刺されたか分からない場合が多いと思うので、今出ている症状や自身の体調を確認します。

毒性が強いクラゲに刺された場合やアナフィラキシーショックを起こした場合、呼吸困難や意識障害が起きるかもしれません。

明らかな体の異常を感じた時は、近くの人や一緒に来た家族、友人に救急車を呼ぶなどの対処をお願いしましょう。

3、応急処置をする

刺されたところが痛むだけで意識がハッキリしている場合、触手を取り除いていきます。

まず刺されたところを海水で洗い、汚れを落としてください。(水道水で洗うと毒が体内に吸収されるため必ず海水で洗う

その後、毛抜きやピンセットなどを使って触手を取り除きます。

触手には毒があるので、素手で触らないようビニール袋などに手を入れて手袋代わりにしましょう。

4、安静にしつつ経過観察

上記の応急処置をした後、刺されたところの痛みやかゆみを抑える薬を塗って経過を見ていきます。

クラゲに刺された後、数時間経ってから症状が出る場合もあるため、最低でも刺された当日は安静にしてください。

全身症状が出なければ、数日~長くても数週間で刺されたところの痛みや腫れはなくなります。

もし、当日中に風邪に似た症状や呼吸困難・痙攣などが起こり、身体に異変を感じた時は迷わず病院へ行きましょう。

 

クラゲに刺された時に有効な市販薬は?

クラゲに刺された後、痛みやかゆみを抑えるために有効な市販薬を紹介します。

ムヒアルファEX

塗ったところがスーッとして痛みやかゆみを和らげます。

市販薬の特長で“クラゲにも効く”と記載しているので、迷いなく使用できます。

チューブタイプや塗るタイプなど、色んな種類が販売されています。

アレルギールSK

防腐剤未使用で、ムヒアルファEXほど効き目が強くない安全性の高い市販薬です。

クリームもべたつかないので、服などにつきにくく使い心地も良いです。

キンカン

ムヒやアレルギールと違いステロイドが含まれていないため、安全性は最も高い市販薬です。

スーとした清涼感がかゆみや痛みを忘れさせてくれます。

毒性の弱いクラゲに刺された時は、キンカンを塗ってかゆみを紛らわせるだけの処置で十分でしょう。

 

市販薬は上記以外にもたくさんありますが、選ぶ基準として痛み・かゆみが強い時は抗ヒスタミン、ステロイド入りのものにします。

痛み・かゆみが弱い場合は、キンカンやオロナインなどステロイドが入っていない市販薬を選びましょう。

種類が多すぎでよく分からない人は、薬剤師に症状を伝えて最適なものを選んでもらうといいですよ。

 

 

海に入ると、全国どこでも季節に関係なくクラゲに刺される可能性はあります。

痛みが強いとパニックになりがちですが、命に係わるケースは極稀なので、落ち着いて処置を行いましょう。

自分や他人に刺さったクラゲの触手を取り除く時は、くれぐれも自分の手に刺さらないよう、手を保護してから抜いてくださいね。

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