夏の夜、楽しみにしていた花火にいざ着火した時、「あれ?湿気ってつかない…」。

こんな悪夢のような状況は絶対に避けたいですよね!

花火が湿気ってつかない時の対処法は、花火で遊ぶ前に実行しておくことが重要です。

また、つかないからといって「花火を分解して火薬を取り出してみよう…」なんて考えは絶対NGです。

安易に火薬を扱うと大けがに繋がることもあります。

今回、花火が湿気ってつかない時の対処法と、火薬の危険性をお伝えしたいと思います。

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花火を使う前に湿気をとばしておこう!

購入したばかりの花火が湿気っていることはまずないですが、長期間保存した後の花火を使う時は、たまにつかないことがあります。

特に、一度封を開けた花火の残りを別の日に使う時なんかは、湿気ってしまうことが多いですよね。

最低限の対策として、湿気らない場所で花火を保存するようにしましょう。

正しい保存方法で保管していた花火がつかないことは稀ですが、念のため花火を使う前に、今から紹介する対策を実行しておくといいでしょう。

夜まで天日干しをする

花火が湿気ってつかないとしても、付着している水分量はごくわずかです。

また、湿気っているのは花火の中に入っている火薬ではなく、大半は花火本体にくっついている導火線です。

導火線は外気に直接触れているので湿気やすいのですが、湿気がなくなるとちゃんと火がつくようになります。

 

花火を使う当日の朝、温かくなり始める時間帯から夕方までの約半日、天日干しさせて湿気をとばしましょう。

天日干しの際は、花火を袋から出して外の空気に触れやすくしておきます。

ただし、手持ち花火や軽い花火は風で飛んで行かないように気をつけてください。

小さい花火やバラの手持ち花火は、まとめて段ボールなどにテープで張り付けておくと飛ばされにくくなります。

天日干しする際の注意点
光を集めやすい状況での天日干しはNG

黒色や紺色など、光を吸収する色の上に花火を置いていると、温度が急激に上がり発火する可能性があります。

光を反射する色である白い紙や段ボールの上で乾燥させるのがベストです。

風通しが良く・涼しい場所で天日干しする

天日干しすると言っても、太陽の光を直接当てて乾燥させるのは発火の危険性が高くなるのでNGです。

温かい空気や吹いている風で、花火の湿気をとばして乾燥させます。

そのため、直射日光が当たる場所ではなく、風通しが良く涼しい場所で花火を干すようにしましょう。

夏はただでさえ暖かいので、多少日陰でも十分効果は発揮してくれますよ!

雨の日、夕方以降はNG

雨の日や夏の夜は湿気が多いので、花火を乾燥させるどころか余計湿気させてしまう場合があります。

雨の日や夜に花火の湿気を飛ばしたい時は、次に紹介する方法を試してみてください。

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乾燥剤(シリカゲル)を入れた新聞紙に包む

乾燥剤を入れた新聞紙に包むことで、乾燥剤、新聞紙の二つともが花火の湿気をとる役割を果たします。

乾燥剤はお菓子の袋などに入っていますし、100均でもたくさん売られています。

この方法は、夜に花火をしたいけど昼間は雲行きが怪しくて天日干しができない時におすすめです。

包んでおく時間も、天日干しと同じく半日ほどで十分です。

 

火薬が湿気った花火は諦めて捨てる!

花火で遊ぶ前に湿気をとばしたのにうまく着火しなかった場合、火薬が湿気っている可能性が高いです。

火薬は濡れると発火しなくなるので、導火線はちゃんと燃えたのに花火がつかなかった時は諦めて花火を捨てるようにしましょう。

(手持ち花火に限り、花火本体の火薬部分を直接チャッカマンで燃やして確認してもいいかと思います)

 

つかなかった花火は自然発火の可能性をゼロにするため、花火全体を水に浸けて袋に入れて処分してください。

当たり前ですが、火で温めた直後の花火をそのままゴミとして捨てるのは絶対にやめてください。

 

花火がつかなくても絶対に分解はやめよう!

花火はとても楽しい遊び道具ですが、中身は火薬です。

火薬は一度火がつくと1200度から1500度くらいで燃えはじめ、すべての火薬が燃え終わるまで勢いは衰えません。

中には、空気に触れるだけで化学反応をおこし発火するものもあるので、分解することにより大火傷する危険があります。

また、静電気で爆発する恐れもあるので、遊び半分で花火を分解して火薬を取り出すのは絶対にやめてください。

 

ちなみに花火を分解して火薬を取り出す行為は、火薬類取締法の違反になる場合があります。

ヘタすると法律で罰せられるかもしれませんよ!

 

 

長期保存した後の花火は天日干しや新聞で包んで数時間放置するだけで、湿気ってつかないトラブルをなくすことができるので簡単ですよね!

いざ花火で遊ぼうと思った時に花火がつかないと相当ショックなので、遊ぶ前に湿気をとばすようにしましょう。

ちなみに、花火が湿気っていなかったとしても天日干しをするのは何の問題もないのでご安心ください。

 

花火は子供も大好きで簡単に手に入るおもちゃですが、一つ使い方を間違えると重大な事故につながることも十分に考えられます。

子供が使うときは、大人が常にそばにいて充分にみてあげること。

そして、大人が使うときは子供の見本となるよう決して間違った遊び方をしないようにしてくださいね。

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