低カロリー・栄養満点の食品としてブームになっているビーフジャーキーですが、食べ過ぎは健康を害する危険があるため、適量を守って食べることが大切です。
またビーフジャーキーはいかにも日持ちしそうな見た目をしていますが、賞味期限切れを食べても問題はないのでしょうか?
今回ビーフジャーキーを食べ過ぎると危険な理由や、賞味期限切れビーフジャーキーはいつまで食べられるのかお伝えします。
ビーフジャーキーを食べ過ぎると塩分過多に!
ビーフジャーキーには多くの塩分が含まれるため、食べ過ぎると心臓病や糖尿病など、成人病のリスクが高まります。
理想とされている1日の塩分摂取量は
- 世界保健機構(WHO) 1日5グラム
- アメリカの心血疾患予防ガイドライン 1日3.8~6.0グラム
- 厚生労働省 1日7~8グラム
と定められていますが、日本人が1日に摂取している塩分量は9.6~11.3グラムと、理想量を遥かに超えているのが現状です。
おおよそですがビーフジャーキーの塩分量は、ビーフジャーキー20グラムに対し塩分1グラムとなっています。
ビーフジャーキーを食べていない段階で塩分過多なのに、さらにビーフジャーキーの塩分が加わるとどれだけ危険な状態になるのか…想像は容易ですよね。
がんや精神障害を引き起こす可能性も?
ビーフジャーキーに含まれる食品添加物の一つ「硝酸塩」は、大量に取り込むと「亜硝酸塩」に変化してガンの原因になります。
またアメリカの大学では「精神障害で入院している人は、健康的な人と比べ硝酸塩が入った食べ物を摂取している割合が高い」といった研究結果も報告されています。
硝酸塩はビーフジャーキー以外に肉や魚にも使用される食品添加物で、経年による色の変化や細菌の増殖を防ぐ効果があります。
食品の見た目・安全を維持するために必要な成分ですが、精神障害やガンの予防を考える上では硝酸塩の過剰摂取は危険です。
ちなみに農林水産省の見解では「通常摂取する程度の硝酸塩は、人体に有害ではない」とされています。
硝酸塩は過剰摂取した場合のみガンや精神障害の原因になり得るので、嗜好品としてたまにビーフジャーキー食べる程度なら、体への影響は限りなく低いといえるでしょう。
ビーフジャーキーに限らず、サラミやソーセージなど加工食品の食べ過ぎは、食品添加物の過剰摂取に繋がり病気のリスクを高めます。
美味しくてつい食べ過ぎてしまう気持ちは分かりますが、加工食品は適量を守って付き合うようにしましょう。
1日に食べても良いビーフジャーキーの量は?
塩分過多や成人病のリスクが限りなく低い、1日分のビーフジャーキー摂取量は15グラムまでで、分かりやすくいえば大きめにカットされたビーフジャーキー5枚分です。
食べる量は少なければ少ないほど良いですが、上限は15グラムまでと覚えておきましょう。
ただし高血圧や糖尿病の方は15グラムでも塩分の過剰摂取になるので、多くても1日10グラム以下(3枚まで)にしておいてください。
ビーフジャーキーは体を作るたんぱく質やビタミン・ミネラルが豊富な食品ですが、塩分や添加物も多い諸刃の剣な食品です。
お酒やお菓子と同じように食べ過ぎると害の方が圧倒的に強くなるので、付き合い方が大切な嗜好品と覚えておきましょう。
賞味期限切れのビーフジャーキーは食べられる?
ビーフジャーキーは保存食としても重宝される食品で、たっぷりの調味料や香辛料エキスに浸し、時間かけて乾燥させ作られるので腐敗しにくいです。
また食品に記載されている賞味期限は、農林水産省が定めた”品質が変わらずおいしく食べられる期限”であり、対象は”食品の味”になります。
そのため賞味期限切れのビーフジャーキーは味の劣化はあるものの、開封さえしていなければ数カ月程度なら問題なく食べられます。
ただ「賞味期限切れ○○までなら食べても大丈夫!」と、明確な期限を伝えるのは難しいです。
見た目・ニオイ・味に異変を感じた場合は、食べずにすぐ処分してください。
ビーフジャーキー、開封後の賞味期限と日持ちする保存方法
開封して空気に触れたビーフジャーキーは、開封後1週間ほどで味の劣化が始まります。
開封後1週間以内に食べ切れない場合、ジッパーや蓋つきの瓶を使ってビーフジャーキーが空気に触れないようにした後、
- 常温
- 冷蔵
- 冷凍
のいずれかで保存します。
涼しくて風通しの良い場所や冷蔵庫に保管すれば3週間は日持ちしますが、さらに長期的の保存を希望するなら冷凍庫が確実です。
冷凍保存すれば味の劣化はあるものの開封後でも3ヶ月は持ちますし、真空パック(バキュームシーラー)を使って保存すれば最長1年は食べられます。
そもそもビーフジャーキーが劣化するのは空気に触れるためなので、開封後も空気に触れないようにさえしておけば、それなりに日持ちしてくれますよ!
美味しくて日持ちするビーフジャーキーですが、食べ過ぎの危険性も考えて付き合うべき食品といえます。
健康と節約を考えるなら、大容量のビーフジャーキーを購入して開封し、ジッパーや蓋つきの瓶に移し替えた後、少しずつ消費していくのがおすすめです(^^)/