ヘトヘトに疲れている時や、ふと甘いものが欲しくなった時、飴を食べると心も体もリフレッシュできますよね!
ただ美味しい飴にはトゲがあり、舐めていると舌や口の中が痛くなり、切れたり荒れた経験がある人は多いと思います。
私の友人にも「飴は口の中が痛くなるから、いらない!」なんて言う人がいますが、飴を食べるとなぜ舌や口の中が痛くなるのでしょう?
また舌や口の中が切れたり、荒れたりするのを防ぐ対処法も気になったので調べました。
飴を食べると舌や口の中が痛い!原因の多くは溶けた飴の形状
飴を食べると舌や口の中が痛くなる原因の大半は、飴が溶けて表面が鋭くなり口の中を舌を傷つけるためです。
飴を舐めると溶けて少しずつ形が変わりますが、溶けた部分が鋭く、刃物状になる場合があります。
特に飴の中に気泡ができている場合、溶けていくと気泡によって欠けた部分の縁が鋭くなり、舌や口の中を傷つけやすいです。
大袈裟にいえば飴で舌や口の中が痛くなったり、切れる・荒れるといった症状が起きるのは、”刃物を食べているのと同じ状態だから”といえるでしょう。
昔ながらの飴は、表面がヤスリになっている
気泡が多い飴、気泡ゼロの飴といったように、飴には舌や口の中が痛くなりやすいものと、そうでないものがあります。
物理的に最も舌や口の中が痛くなりやすい飴が、表面に大粒の砂糖がまぶされた”昔ながらの飴”です。
昔ながらの飴は見て分かる通り、表面がザラザラしてヤスリ状になっています。
”表面がヤスリ状の塊を、口の中で舐める”と言い換えれば、舌や口の中が痛くなるのも納得ですよね。
体質が原因で舌や口の中が痛む場合も…
飴を食べると舌や口の中が痛む原因の一つして、”飴の甘さによる刺激”が挙げられます。
一部の人に当てはまる原因ですが、甘いものを食べて痛みを感じる体質の人は、飴以外の甘いものを食べた時も、舌や口の中・耳の付け根部分などに痛みを感じます。
体質が原因で舌や口の中に痛みを感じる場合、痛みは一瞬(長くて3秒程)で消える特徴があります。
甘さによって唾液が刺激され痛みを感じるのですが、治療しなければいけないような病気ではないので、心配する必要はありません。
飴の食べ方を間違っても、舌や口の中が痛む!
飴の食べる量は多くても1日5個ほどですし、食べ方も連続して食べ続けるわけではなく、時間を空けてゆっくり1個ずつ食べるのが普通です。
正しい(一般的な)食べ方をしていれば、食べ方が原因で口の中が痛んだり荒れることはありませんが、
- 一度に2,3個ずつ口の中に入れて舐める
- 休まず大量の飴を舐め続ける
といった、間違った食べ方をしていると話は別です。
長時間飴を食べ続けると、飴に含まれる成分が口の粘膜を刺激して口の中を荒らします。
また飴の食べ過ぎは唾液不足の原因になり、口の中の防御機能を低下させます。
口の中は食べ物や細菌・ウイルスからの刺激を抑えるため唾液でバリアを張っていますが、飴の食べ過ぎで唾液が減ると、バリアが弱まり些細な刺激で切れたり荒れやすくなります。
ちなみに唾液の分泌は、強いストレスを感じることで減少する場合も多いです。
そのためストレスを感じている時に飴を食べると、健康な時より口の中が痛くなりやすいともいえます。
舌や口の中の痛み、切れや荒れを防ぐ対処法は?
飴を食べると舌や口の中が痛む場合、”飴を食べない”という対処法が最も確実で効果的です。
ただ当記事を読んでいる方は飴を食べるのは前提で、舌や口の中の痛みを防ぐ方法が知りたいはず!
さっそく飴を食べる時に実践できる、痛みを防ぐ対処法を3つお伝えします。
飴の位置を固定して舐める
気泡が多い飴や昔ながらの飴は表面が鋭かったりヤスリ状だったりするので、口の中で転がせば転がすほど傷が増えていきます。
一定箇所に飴をとどめて舐め続ければ、傷がなくなるわけではないですが荒れる・切れる範囲は狭まるので、舌や口の中の痛みを抑える対処法になるでしょう。
たくさんの唾液を飴に絡めて舐める
口の中に多く唾液があればバリア機能が高まるため、飴によるダメージを抑えられます。
飴を唾液に絡めるように舐めれば、唾液がクッション的な役割を果たし、口の中の切れ・荒れを少なくできます。
また唾液の減少はストレスも関係しているので、広い意味でいえばストレスを溜めない生活を送ることも対処法の1つといえます。
健康に害はないので”何もしない”と割り切る
飴を舐めて舌や口の中に傷がつき痛んだとしても、口の中の小さな傷や荒れは唾液の働きですぐに治ります。
飴の位置を固定しても、唾液と絡めて舐めても傷を完全に防ぐのは難しいので、「小さな傷はできて当然!」と割り切り好きなように飴を食べるのもありだと思います。
ただし口の中の傷や荒れがいつまでも治らなかったり、だんだん悪化していく場合、病気の可能性もあります。
傷のきっかけが飴だとしても、明らかにおかしいと感じた時は早めに口腔外科へ行き、医師に診察してもらいましょうね。