ダイソーやセリアといった100均には生活に必要なアイテムがなんでも揃っており、当然乾電池も取り扱っています。

でも”100均の乾電池”と聞くと寿命や性能に不安を覚え、本当に購入しても良いのか迷いますよね。

中には「国産メーカーの高価な乾電池を購入した方が、結果的に寿命が延びて安くつくかも…」と考える人もいるかもしれません。

今回100均乾電池と国産メーカーの高価な乾電池との寿命や性能の違いを調べ、コスパも比較して、どっちがお得なのか考察してみました。

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100均の乾電池、寿命はどれくらい?

乾電池の寿命を調べるには機械に電池を入れて稼働時間を調べる方法もありますが、この方法だと機械によって必要な電圧が変わるため、正確な寿命は分かりにくいです。

電池のおおよその寿命を把握する際、参考にしたいのが”終止電圧”です。

終止電圧とは電池が安全に使えるギリギリの電圧を指し、終止電圧を下回ると乾電池は寿命を迎えます。

 

100均で売られている乾電池が終止電圧を迎えるまでの時間を調べてみると、商品によって時間はバラバラでした。

また国産メーカーの乾電池も100均と同じく商品によって終止電圧がバラバラで、100均で売られている乾電池より終止電圧が短い商品もありました。

終止電圧は商品やサイズによって変わるものなので、”100均の乾電池だから寿命が短い”とは限らないことが分かりますね。

 

100均乾電池の性能!口コミでは最悪らしい…

100均乾電池の性能を調べるため、まず実際に使用した人の口コミを見てみましたが”最悪”の一言です。

「液漏れした」という口コミが非常に多く、中には「電池が裂けた」なんて声もありました。

 

ただ”液漏れ=乾電池の性能が悪い”というわけではありません。

液漏れと電池の性能はまったくの別問題で、液漏れする主な原因は

  • 過放電(電池がなくなりかけているのに、無理に機械を作動させようとした)
  • 新しい電池と古い電池を一緒に使った
  • 傷がついている電池を使った

などです。

つまり誤った使用方法で使ったので液漏れが発生した可能性が高く、100均乾電池の性能が悪いとは言い切れないのです。

誤った使い方をすれば高価な乾電池でも液漏れを起こす可能性はありますし、実際国産メーカーの乾電池が液漏れを起こした事例も多く報告されています。

 

100均乾電池、実際の性能を調査

ある程度電池を使った後、どのくらいのパワーを発揮できるのか調べる「放電測定」を行えば、100均乾電池の性能が分かります。

放電測定は乾電池の放電状態(放電量に乱れがないか)も調べられるので、性能を評価するにはもってこいの測定方法です。

 

実際に100均乾電池と高価な乾電池を用意して放電測定を行うと、60分放電を続けた後も、どちらの乾電池も電圧の数値は変わりませんでした。

ただ放電状態において、一部の100均乾電池に乱れが生じることが分かりました。

国産メーカーの乾電池は放電に乱れがあるものは発見されなかったので、この差が100均乾電池と高価乾電池の性能の差といえるかもしれません。

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100均乾電池と高価な乾電池の違いは?

寿命や性能においての違いは今までの説明で把握できたかと思いますが、他にも

  • 100均乾電池は使用推奨期限が、高価商品より若干短い
  • 高価な乾電池は日本製が多いが、100均乾電池は中国や韓国製が多い

といった違いがあります。

 

使用推奨期限は高価商品は10年程に定められているのですが、100均乾電池はほとんどが5~7年に設定されています。

また日本で乾電池を作ると工場代や人件費などのコストがかさむためか、100均の乾電池は中国・韓国製が多くなっています。

一昔前は100均でも日本製の乾電池を見かけたのですが、生産コストがかさみ利益が出にくくなってきたので、生産場所を日本から海外にした移したのかもしれませんね。

 

100均乾電池vs高価商品、コスパを比較!

単3のアルカリ乾電池で100均商品と高価商品を比較すると、高価な商品だと4本セットが500円程で販売されているので、1本あたりの値段は120~130円になります。

一方100均乾電池の場合は5~6本入りで販売されているため、1本あたりの値段は18~22円とかなりコスパが良いことが分かります。

 

ただコスパを比較した時に100均商品に軍配が上がるのは当たり前ですよね!

大切なのはコスパ・寿命・性能を比較した際、どちらがお得といえるのか結論を出すことですが、今までの結果をまとめると

  • 寿命 値段ではなく商品による
  • 性能 高価商品の方が安定した放電が期待できる
  • コスパ 100均の圧勝

となります。

 

この結果だけみると、どちらも一長一短なので個人的には乾電池の使い道に応じ、100均商品と高価商品を使い分けるのが理想だと思います。

100均乾電池は安価な家電やおもちゃに使い、高価な乾電池は壊れると困る高級家電やおもちゃに使うのがベストではないでしょうか。

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