誰しも1本は「これじゃないとダメ!」っていう、お気に入りのボールペンがあるはず。
でもボールペンは使えば使うほど年季が入り、グリップ(持つところ)がぬるぬるベタベタして使いづらくなりますよね…
愛用のボールペンがお気に入りだと簡単には手放せないので、グリップのぬるぬるベタベタを取り除く方法を知りたい人は多いのではないでしょうか?
当記事ではボールペンのグリップ(持つところ)が、ぬるぬるベタベタになる原因と解決策についてお伝えします!
ボールペンのグリップ(持つところ)がぬるぬるベタベタ!原因は?
ボールペンメーカー大手「三菱ペンシル」によると、グリップ(持つところ)がぬるぬるになる原因は“エラストマーが変質するから”とのこと。
エラストマーとはボールペングリップに使われるプラスチック素材の一つで、
- コストが安い
- 成型しやすい
- 再利用できる
といった理由から、ボールペンをはじめシャープペンのグリップや靴底などにも使用されています。
ボールペンのグリップは文房具メーカー各社がエストラマーに独自に添加剤を加え制作されるため、握り心地は最高なのですが…
色んな素材を合成して作られる分、形状を保つ力が非常に弱く、手で握っただけでも形状が崩れていく欠点があります。
そのため長期間使用するとエラストマーに加えられた添加剤が油分と一緒にグリップから染み出るので、触った時ぬるぬるベタベタするのです。
グリップ(持つところ)のぬるぬるベタベタを解決!簡単な方法3選
ボールペンのグリップ(持つところ)のぬるぬるベタベタは、染み出た添加剤や油分を拭き取ると、かなりマシになります。
ただティッシュやハンカチで拭いても効果はほとんどないので、以下のやり方でグリップのぬるぬるベタベタを解決しましょう。
エタノールで拭く
無水エタノールを使い捨ての布切れに染み込ませ、グリップ部分になじませた後に拭き取ります。
作業する時はエタノールが手につかないよう、ゴム手袋を着用してください。
一回の作業でぬるぬるベタベタが全て取り除けなかった場合、再度エタノールをグリップになじませ、ラップを被せて数分放置した後に拭き取ってみましょう。
エタノールで拭くだけでグリップのぬるぬるベタベタは解決しますが、この方法は一時凌ぎにすぎません。
時間の経過とともに元の状態に戻るので、簡単な方法ですが持続力は低いといえるでしょう。
ベビーオイルをまぶす
事前に用意するアイテムは、
- ベビーオイル(オリーブオイルでもOK)
- ベビーパウダー
- 中性洗剤
- 使い捨ての布切れ
- ゴム手袋
上記5点で、準備が整えば以下の手順でグリップのぬるぬるベタベタを取り除きます。
- ゴミ手袋をした後、布切れにベビーオイルをつけてグリップのベタベタを拭き取る
- 中性洗剤を入れた水にグリップを浸け、表面を擦りきれいにする
- グリップを水洗い後に乾燥させ、ぬめりが消えたことを確認した後、ベビーパウダーをまぶす
エタノールで拭き取る方法より手間はかかりますが、手の脂が原因でグリップの劣化が早まっていた場合、かなり効果的な解決法です。
ただベビーパウダーを使う方法もエタノールの時同様、一時凌ぎにすぎません。
いずれはぬるぬるベタベタが復活するので、定期的に洗剤で洗ってベビーパウダーをまぶし、ぬめりを取り除きましょう。
ボールペンのグリップ部分のみを買い替える
ボールペンのぬるぬるベタベタを解決する最善策が、使っているボールペンのグリップのみを買い替える方法です。
「ポールペンの持つところだけ購入なんて無理だろう…」と思って検索すらしない人が多いのですが、有名ブランドのボールペンならネット購入できる場合が多いです。
(通販を利用しなくても、ネットオークションやフリマアプリに出品されていることがあります!)
またネットで見つけられなくても、現在使っているボールペンのメーカーに電話やメールで問い合わせ、
「○○(商品名)のグリップが劣化したので、替えを販売してほしい。」
と頼んでみましょう。
グリップのみが購入できると分かれば、あとは価格次第で買う・買わないの判断をすればいいだけです。
グリップの価格が高いと感じたら、お気に入りボールペンの処分を決断できると思いますし、
”しばらくはエタノールで拭いて一時凌ぎを続け、どうしてもぬるぬるベタベタが我慢できなくなった時に買い替える”
といった、最善の解決法を思いつくかもしれません。
ちなみにグリップ買い替えはネットや文具メーカーの相談窓口を通して行う方法で、対象も日本メーカーのボールペンに限ります。
文具店でのグリップ交換や海外ボールペンメーカーのグリップ購入は、できない可能性が高いので注意してください。
ぬるぬるベタベタを取り除く際、やりすぎには注意!
ボールペンのぬるぬるベタベタを取り除くのは簡単ですが、エタノールにせよベビーパウダーにせよ、手入れのやり過ぎはグリップの劣化速度を早めます。
グリップを長持ちさせたいなら、ギリギリまでぬめりを我慢してから今回紹介した解決策を実践してください。
また、ぬるぬるベタベタの原因となる皮脂の付着を減らす対策も効果的です。
かなり原始的ですが、人目が気にならない場所でボールペンを使う時は、
- 布手袋をしてボールペンを握る
- グリップに布を巻き付けてボールペンを握る
といった方法も、ボールペンのぬめりを減らす対策として有効といえるでしょう。