ツバメがヒナに餌を運んで子育てしている姿を見ると癒されますよね。

街角でツバメの巣を見かけると応援したい気持ちになりますが、いざ自分の家に巣が作られると糞害で困ってしまう場合があります。

私の家も以前、玄関にツバメの巣があり数年間は糞害で困っていました。

ただ、縁起が良いと言われるツバメの巣を撤去するのは心が痛みますし、撤去のタイミング次第では鳥獣保護法違反で罰せられる可能性があるのはご存知ですか?

今回、ツバメの巣を撤去するタイミングや正しい撤去の方法についてお伝えします。

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ツバメの巣は縁起がいい?それとも迷惑?

ツバメは日当たり、風通し、安全性などの環境を考慮して巣を作るため、ツバメが巣を作る家は人間にとっても住みやすい家だとされています。

また、ツバメは田畑の害虫だけを食べて穀物を食べないため、農家の方には大変重宝される存在でもあります。

このような理由から、昔からツバメの巣が作られた家には幸運が訪れるとして大切にされてきました。

ツバメが来ると縁起が良いと言われるのは、ちゃんと理由があったんですね!

 

しかし、農作物を作らない人たちにとっては、ツバメの恩恵を受けることはありません。

いくら縁起が良いと言われても、巣から地面に落ちた糞をそのままにしておくと、乾燥して空中に舞いあがりアレルゲンになります。

私もツバメの巣を撤去するのは抵抗がありましたが、掃除の手間やアレルゲンから身を守ることを考えると撤去せざるを得ないと判断しました。

ツバメの数は年々減ってきているので、できるだけツバメの子育てを応援してあげるのが理想です。

ただ、玄関の上やベランダなど、普段よく利用する場所の近くに巣を作られた場合、撤去するのはやむをえないかと思います。

 

ツバメの巣を撤去するのは違法?

鳥獣保護法の第8条で、

鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等をしてはならない

と決められています。

そのため、卵やヒナがいるツバメの巣を撤去するとこの法律に違反することになり、

  • 最大1年以下の懲役
  • 100万円以下の罰金

上記のどちらかが科せられる可能性があります。

 

ただ、法律によって撤去はダメと決められていても、ツバメの巣を放置することにより健康を害する恐れがある場合、話は別です。

ちゃんとした理由があってツバメの巣を撤去したい時は、お住まいの地域の市役所や区役所などの自治体に相談しましょう。

相談にも乗ってくれますし、ツバメの巣が原因で生活環境に被害が及ぶ場合、撤去が認められることもあります。

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自分でツバメの巣を撤去するタイミング

鳥獣保護法で罰せられず、自分でツバメの巣を撤去したい場合、理想のタイミングはツバメが卵を産む前とヒナが巣立った後です。

糞害のことを考えるのであれば、卵を産む前のタイミングしかありません。

巣が完成すると卵があるか確認するのが難しくなるので、巣を作っている途中で撤去するようにしましょう。

ツバメの巣を撤去する手順

巣には病原菌や虫がついている可能性があるので、誤って体内に入らないようにマスク、ゴーグル、手袋は撤去の前に必ず装着してください。

ツバメの巣はもろいので、手やヘラ状のもので簡単に取れます。

 

ただ、ツバメの巣がある場所はツバメが子育てする環境に適していると判断したお気に入りの場所です。

撤去してそのままにしておくと、また別のツバメが新たな巣を作る可能性も高いので、撤去した後、以下のようなツバメ避けの対策をしておきましょう。

アルミホイルを貼るorぶら下げる

私が実践したのはこれです!

巣があった場所に剥がせる両面テープなどを使いアルミホイルを貼っておきましょう。

また、アルミホイルを短冊のようにして、吊るしておくのも効果的です。

CDやDVDをぶら下げる

よく畑などでも見かける鳥よけですね!

いらないCDやDVDをツバメが巣を作っていた場所に吊るしておきましょう。

ただ、この方法はアルミホイルより費用がかかりますし、効果がいまいちだったなんて声も多いです。

鳥よけグッズを設置する

100均には鳥よけグッズがたくさんあるので、低コストでツバメ避け対策ができます!

トゲトゲシートや鳥よけネットは、ツバメが巣を作ること自体ができなくなるので効果抜群です。

 

これらのツバメ避けは、巣を作られる前に設置して置いても効果的です。

また、全てのツバメ避け対策にいえることですが、ツバメのシーズンが終わった後は必ず取り外しておきましょう。

ずっとつけっぱなしにしておくと、見た目が悪いのはもちろん、アルミホイルやCDなんかは劣化して効果が弱くなります。

 

また、高いところに作られた巣など自分で撤去するのが難しい場所もあると思います。

そんな時は、ツバメの巣を撤去してくれる業者もたくさんありますので、依頼を検討してもよいでしょう。

ただし、業者に依頼するタイミングもなるべく卵ができる前にしておきましょうね。

 

 

昔はよく見かけたツバメですが、最近はシーズンになってもあまり見かけなくなりました。

都市部では人間が巣を撤去してしまうので、年々訪れるツバメが少なくなっているそうですね。

ツバメが巣を作って子育てをするのは4~7月の間の数か月です。

もし、ツバメの巣が普段の生活であまり通らない場所にあるなら、昔ながらの風情を守るために数カ月間だけ我慢するのもアリかなと思いました。

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