レトルトカレーはいつでも簡単に食べられて美味しいので、カップ麺などと一緒に大量にストックしている人は多いはず。
温めて食べるのが当たり前のレトルトカレーですが、温めないで食べても大丈夫なのでしょうか?
もし温めないで食べられるなら、お腹ペコペコですぐ何か食べたい時は暑い日にカレーが食べたい時に重宝しそうですし、災害時の保存食にもなりそうですよね。
また加熱した後に気が変わり「やっぱり食べたくない…」なんて気持ちになった時、加熱後のレトルトカレーの保存方法が気になります。
今回レトルトカレーは加熱せず食べられるのか、加熱後のレトルトカレーの保存方法と併せてまとめていきます。
レトルトカレー、温めないで食べると危険?
市販のレトルトカレーは箱の裏側を見ると、ほぼすべての商品に湯煎調理やレンジ調理の手順が記載されてますよね。
ただレトルトカレーは調理済のカレーをパック詰めしてるので、温めないで食べても良さそうな気がします…
結論からいえば、レトルトカレーは常温でも日持ちするよう殺菌して作られるので、温めないで食べても危険ではありません。
レトルトカレーのメーカーが加熱してから食べるのを勧めているのは、食中毒予防ではなく美味しく食べてもらうためです。
未加熱のレトルトカレーは中に入っている動物性油脂が固まったままなので、舌触りが悪く味も加熱したものに比べて劣ります。
つまり”レトルトカレーは温めずに食べれるが、美味しくない”といえるので、
- 美味しく食べたいなら温める
- すぐに食べたい時や災害で電気や火が使えない時は、温めないで食べる
といったように使い分けるといいでしょう。
温めないで食べるレトルトカレーも販売中!
”レトルトカレー=温めて食べるもの”と思いがちですが、常温でも油脂が固まらず、美味しく食べられる商品も各食品メーカーから販売されています。
【ハウス】温めずにおいしいカレー
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【グリコ】カレー職人 温めずにおいしく食べられるカレー
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【永谷園】あたためなくてもおいしいカレー
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常温で美味しく食べれるレトルトカレーは、商品名に”温めなくても良い”と記載されているので分かりやすいですよね!
これらのレトルトカレーは災害時の備蓄用として販売されているので、非常持ち出しリュックに入れておくと重宝するはずです。
レトルトカレーは加熱後に保存できる?保存方法は?
加熱後のレトルトカレーは開封・未開封どちらの状態でも保存可能ですが、保存方法が変わります。
加熱後、未開封のレトルトカレー
加熱後、未開封のレトルトカレーの保存方法はパッケージ裏面を確認してください。
もし”袋のまま電子レンジ調理可能”と記載されていた場合、袋に蒸気穴ができるので、パックに入れたまま長期保存はできません。
開封した後、後ほどお伝えする開封後の保存方法で保存してください。
続いて湯煎調理のみか、お皿に出してレンジで加熱と記載されているレトルトカレーを未開封で湯煎した場合、冷ました後に常温保存できます。
加熱後、未開封でも保存できるレトルトカレーは、箱やパックに”再加熱可能”などの文面が記載されているので、探してみてください。
加熱後、開封したレトルトカレー
加熱後に開封したレトルトカレーは、食べるまでの時間を考慮して保存方法を冷蔵・冷凍から選びます。
冷蔵保存の手順と消費期限
カレーを清潔なお皿やタッパーに移し、ラップ(蓋)して冷蔵庫に入れます。
開封後のレトルトカレーは開封前と違って雑菌が一気に繁殖するため、まったく日持ちしません。
保存後2日以内に食べ切るようにしましょう。
冷凍保存の手順と消費期限
冷凍庫で保存する場合、カレーを冷ました後にタッパーやジップロックに入れ、密封してから保存します。
消費期限は2ヶ月と冷蔵保存に比べて長いですが、保存期間が長ければ長いほど味は劣化していきます。
美味しく食べたいなら、なるべく早めに食べ切るようにしましょう。
レトルトカレーは温めないで食べても危険ではないですが、味の劣化は避けられないので、よほど切羽詰まった状況でない限り温めてから食べるべきです。
どうしても加熱できない時は、パックに入ったレトルトカレーをよく振ったり・揉んだりして中身を混ぜ、動物性油脂を溶かしておきましょう。
温めた後の方が美味しいのは確かですが、そのまま食べるよりはマシになるはずです。
また加熱後のレトルトカレーをパックから出して保存する際は、必ず清潔な容器や保存袋に入れるようにしてください。
当たり前ですが時間が経てば経つほどカレーの中にいる菌も繁殖するので、「寝かした方が美味しくなる…」なんて考えは危険ですよ!