頻繁に目薬を差す人は感じていると思いますが、目薬ってホントにうまくさせないですよね。
目に入らずに無駄にした目薬は今まで何滴あることか…
目薬の差し方のコツを知りたい人はきっと多いと思います。
また、目薬を差す行為が癖になっていたり、気軽に他人に自分の目薬を貸したりしていませんか?
目薬の使い過ぎや使い回しは、思わぬ副作用を引き起こすことがあるので注意が必要です!
目薬の正しい差し方とは?
目薬の差し方のコツの前に、正しい差し方についておさらいしておきましょう。
1、指先を中心に手をきれいに洗う
指先に細菌が付いていると、目に感染する恐れがあります。
必ず、両手を指先中心にキレイに洗ってから目薬を差しましょう。
2、顔を上に向け、点眼の準備をする
目薬を持っていない手(利き手以外の手)の親指と人差し指でまぶたを開きます。
目薬のキャップは床や地面など、汚れている場所に置かないよう注意してください。
キレイなハンカチやティッシュの上に置くのがベストです。
3、用量を守り点眼する
黒目の3センチほど上から、目薬の説明書に記載されている用量の範囲内で点眼します。
この時、まつげやまぶたに直接目薬の先端が当たらないように注意してください。
また、目薬の先端付近に手が触れないように注意しましょう。
4、上向きのまま1分程目を閉じ、目薬をなじませる
目薬を差した後、パチパチと瞬きする人をよく見かけますが、あの行為は間違いです!
パチパチすると目薬を目全体になじませることができません。
しっかりと目を閉じ目薬が流れるのを防いだ方が、より目全体に均等になじみます。
上手な目薬の差し方のコツ!
正しい差し方が分かれば、あとは黒目の中心にうまく目薬を落とすコツをマスターするだけです。
黒目の中心に目薬を落とすことができれば、目薬の効果がより高まります。
目薬の差し方のコツはいくつかあるので、自分に合っている方法で実践してください!
げんこつ法
手順
- 利き手でない方の手でげんこつを作り、下まぶたを引き下げる
- げんこつにしている手を台にして、利き手で目薬の位置を合わせて差す
この差し方だと、手ぶれせずに狙い通りに目薬を差すことができます。
ただし、げんこつ法では上まぶたを固定することができません。
目薬を差す瞬間を見ていると反射で目を閉じてしまう恐れがあるので、目線は上にして目薬が視界に入らないようにしましょう。
下まぶたを狙って差す
目薬が目に入る瞬間、よく目をつむってしまう人におすすめの方法です。
目薬を見ないように視線をそらし、下まぶたに目薬を差すだけです。
通常の刺し方よりも近い距離で差すため、下まつ毛に目薬の先端が触れないように注意しましょうね。
トイレットペーパーを使用する方法
半分~1/3ほどの長さにカットしたトイレットペーパーの芯を目にまっすぐ当て、その上から目薬を差します。
ペーパーの芯で位置が固定されるので高確率で入りますが、外でこの方法を実践するのはちょっと恥ずかしいです…
ただ、成功率はピカイチなので、家の中で目薬を差す場合はおすすめです。
私もマイトイレットペーパーの芯を自宅に常備しています。
当たり前ですが、トイレットペーパーの芯は定期的に交換して清潔な状態を保つようにしてくださいね。
また、トイレットペーパー以外にサランラップやアルミホイルの芯でもOKです!
目薬の使い過ぎ・使い回しによる副作用は?
目薬の副作用なんて、普段使う分にはあまり意識しないですよね。
ただ目薬もれっきとした薬なので、間違った使い方をすれば当然副作用を引き起こしかねません。
目薬の副作用は、使い過ぎた時や使い回した時に起こる可能性が高いです。
目薬の使い過ぎによる副作用
目薬には差す頻度や差す量が決められています。
もし用法用量を守らず、過剰に使用した場合、
- 目の周りのただれ、かゆみ
- 薬に耐性ができて効き目が弱くなる
- 目が乾燥して、ドライアイになる
などの副作用が起こります。
目の周りのただれ、かゆみ
用量を超えて目薬を使用すると、目からあふれ出た目薬によって目の周りがかぶれることがあります。
それが原因でただれやかゆみを引き起こします。
薬に耐性ができて効き目が弱くなる
頻繁に目薬を差していると、有効成分に対して耐性ができます。
そうなると現在使用している目薬では症状の改善が難しくなるため、より強い目薬が必要になります。
この状態は目薬の使用頻度を減らさない限り、悪化の一歩をたどります。
目が乾燥して、ドライアイになる
目薬を頻回に差す人は涙腺から涙の出る量が減少して、ドライアイになりやすい傾向にあります。
ドライアイの予防で目薬を差している人でも、症状を悪化させないよう多少我慢してでも使用頻度を減らした方がいいでしょう。
使い回しによる副作用
目薬を使い回しすると、他人(もしくは自分)が持っている眼病に感染する(させる)ことがあります。
目やまつげ、まぶたに触れないよう気をつけて使用したとしても確実ではありません。
また、目だけでなく手が汚れていても眼病の原因になります。
細菌やウイルスが原因の結膜炎は、潜伏期間や個人の免疫力によって発症の確率も変わってきます。
自分の目は健康と思っていても、菌を保有している可能性はゼロではないことを覚えておきましょう。
目薬を差す時、今回紹介した差し方のコツを実践すれば、思っていたより簡単に差すことができるはずです。
また、外ではげんこつ法、家ではトイレットペーパー法など使い分けるのもいいですね!
目薬の使い過ぎや使い回しに注意して、自分に合う差し方を見つけてください。