暑くて寝苦しい夜、クーラーや扇風機など様々な暑さ対策がありますが、アイスノンを使っている人も多いのではないでしょうか?
アイスノンは冷凍庫で凍らせて何度も使えるエコなアイテムですが、寝る時に使うのは本来の使い道と違う気がして不安になりませんか?
私も夏場いつも寝る時にアイスノンを使っているので、危険性がないのかずっと気になっていました。
今回、寝る時にアイスノンを使うのは危険なのか、また正しい使い方や使用の際の注意点なんかも併せてまとめました。
アイスノンを寝る時使うのは危険?
熱くて寝苦しい夜、アイスノンを枕の上に敷いて寝ると体全体が涼しくなり快適ですよね。
アイスノンを使うと頭を流れる血液が冷やされるため涼しく感じますが、ずっと使い続けると血管を収縮することになります。
血管が収縮して血流の悪い状態が続くと、朝起きた時に頭痛や肩こり、倦怠感など体の不調が現れる場合があります。
また同じ個所に冷たいアイスノンを当て続けると、低温ヤケドの危険もあります。
しかし、アイスノンは時間が経つとともに冷たさがマシになるため、何らかの副作用が起きる可能性は低いです。
それどころかアイスノンを使うことで、頭は冷たく足は温かい“頭寒足熱”の状態になるため、スムーズな入眠の手助けにもなります。
正しく使うことが前提になりますが、夏場にクーラーや扇風機代わりにアイスノンを使うのは有効といえるでしょう。
アイスノンの正しい使い方!
タオルで巻いて使う
アイスノンを使う際に気をつけてほしいのがアイスノンを直接肌に当てないということです。
タオルを巻き、身体に触れる部分がほんのり冷たいと感じるくらいまで温度を上げてから使用するようにします。
商品によっては初めからカバーに入ったものもありますが、それだけではまだ冷たすぎます。
使い始めは、冷たさをギリギリ感じるくらいまでタオルを巻いておき、少しずつ調整していきましょう。
首の後ろにおいて使う
枕の上だと後頭部を冷やすことになるため、涼をとるまでに時間がかかります。
効率良く体全体を冷やすためには、大きな血管が通っている首の後ろにアイスノンをおくのがおすすめです。
そうすれば、血管の中を流れるたくさんの血液が冷やされ、効率良く体温を下げることができます。
ただし、素早く涼をとれるだけに冷やしすぎは禁物です。
ほのかに冷たさが残るくらいまでタオルを巻き、アイスノンの冷たさを和らげてから使ってください。
寝る時は冷却効果の継続時間が長いものを使う
おすすめは継続時間8~10時間で、サイズができる限り大きいアイスノンです。
サイズが小さいと効率良く体全体を冷やすことができないですし、寝ている途中で体からズレることがあります。
また、継続時間が短いと夜中に暑さで目が覚めてしまうかもしれません。
クーラーや扇風機を使用せず、アイスノンのみで熱帯夜を乗り切る場合、サイズと継続時間は特に重視するようにしましょう。
足は冷やさない
頭よりも足が暑いからと、足元にアイスノンを置いて眠るのは効果が半減するどころか入眠の妨げになる場合もあります。
足先は心臓から最も離れているため、ただでさえ血液の循環が悪い場所です。
そんな場所をさらに冷やしてしまうと、必要以上に体全体を冷やしすぎることになり危険です。
足は一度冷えると、暖まるまでに時間がかかり、スムーズな入眠の妨げになります。
質の高い睡眠を得るために大切なのは、頭寒足熱の状態に近づけることが大切です。
子供やペットにアイスノンを使う場合は要注意!
アイスノンの中に入っているドロドロした液体には、中毒症状を引き起こすエチレングリコールという物質が含まれています。
エチレングリコールは、体内に入ると肝臓で分解される際に有害物質を発生します。
有害物質が血液によって全身に運ばれると肝機能や中枢神経の働きを低下させて、肝障害や腹痛、下痢といった中毒症状を引き起こします。
エチレングリコールは甘い味がするため、子供がアイスノンを落とたり、興味本位で穴をあけて中身を食べてしまった場合、大量摂取の危険があります。
また、ペットや子供はかじって穴をあけることがあります。
エチレングリコールが原因で中毒症状になる子供やペットは意外と多いです。
「知らない間に食べていた」なんてことにならないよう、アイスノンを使用する際は十分に注意してください。
アイスノンの中身を食べてしまったらどうする?
誤ってアイスノンの中身を食べてしまった場合、すぐに吐き出させてから、水か牛乳を多めに飲ませます。
その後、食べた量と時間、現在の症状を把握してから病院を受診します。
食べた量が多いと命に係わる危険があるので、たとえ夜中だとしても夜間の診察や救急を利用して診てもらってください。
寝苦しい夜や発熱時の対処など、なにかと使う機会の多いアイスノンは一家に一つはあると便利ですよね。
特に夏場は、クーラー代わりに使い続けることで電気代の節約にもなるエコなアイテムです。
アイスノンで体を冷やし過ぎたり、誤飲しないように十分注意して正しく使ってくださいね。