ホタルを絶対に見たいと思っているなら、出没時間帯やピークが何時頃なのかきちんと把握しておきたいところ。

またホタル観賞のスケジュールを決める上で、いつまで見れるものなのか出没する期間も気になりますよね。

今回、夏の風物詩であるホタルの出没時間帯や出没期間についてまとめていきます。

ホタルをベストなタイミングで鑑賞したい方は、是非参考にして下さい。

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ホタルの種類と出没する場所

ホタルは田舎の水がきれいな場所でしか見れないイメージがありますよね。

日本には40種類以上のホタルがいるとされていますが、夜に光る代表的なホタルの種類がゲンジボタルヘイケボタルです。

ゲンジボタルとヘイケボタルは発光量や生息場所に違いがあり、

  • ゲンジボタル ⇒ 発光が強く、餌となるカワニナがいる水がきれいな河川に生息している
  • ヘイケボタル ⇒ 発光はゲンジボタルに比べると弱いが、多少汚れた水域にも生息している

といわれています。

 

ゲンジボタルの方が発光が強いので観賞に適していますが、ヘイケボタルの方が生息地が広いので、より身近で観察しやすいホタルといえるでしょう。

 

ホタルはいつまで見れるもの?

ホタルが見れる季節といえば”夏”ですが、ひと夏中見れるものではなく、種類によっていつまで見れるのか出没時期が決まっています。

  • ゲンジボタル ⇒ 5月下旬~6月中(初夏)
  • ヘイケボタル ⇒ 6月下旬~8月頃(夏)

 

ゲンジボタルとヘイケボタルは出没期間が微妙に違い、出没期間も約1ヶ月と短め。

ただ”ホタル”という大きい枠で見ると出没時期は2ヵ月強なので、種類を問わなければスケジュールは立てやすかもしれません。

ホタルは温かい南の地域から早く見れるようになり、徐々に北上していくため、北日本では1ヶ月近くピークが遅れる可能性が高いです。

 

ホタルは出没期間中いつでも見れるわけではなく、

  • 雨が降っていない
  • 風がない
  • 月明かりがなく曇っている
  • 蒸し暑く湿度が高い

といった日に比較的出没しやすくなりますし、反対に雨が降っている日や風が強い日は見えにくくなります。

ホタルが光るのは求愛行動なので、メスに自分の姿を見つけてもらいやすくなる日に全力で光るようにしているわけです。

 

ホタル観賞の計画を立てる時は、天気予報で観賞予定日付近の天気が分かるようになってから日程調整をした方が確実だと思いますよ。

 

ホタルの出没時間帯は一晩に3回!ピークはいつ?

ゲンジボタルとヘイケボタルなど夜に光るホタルは、昼間ずっと葉っぱの裏などに隠れて休んでいて夜になると活動を開始します。

19時頃になるとホタルは飛び交い始め、時間経過とともに数が減り、草や木にとまって光を発さずに休息します。

出没時間帯は19時~21時ですが、ホタルは飛び交う時間帯は一晩に以下の3回あるといわれています。

  • 19時~21時
  • 23時頃
  • 深夜2時頃

 

3回のうちホタル出没時間帯のピークは19時~21時で、それ以降は数が減ってきます。

ホタルの発光が見やすくなる日の入り時刻が19時~19時半の間とすると、20時~21時頃が最も適したホタル観賞ピークの時間帯といえるでしょう。

 

ホタル(成虫)の寿命は、かなり短い!

ホタルは水の中と土の中で一生のほとんどを過ごし、成虫になります。

成虫になってからの寿命は”約2週間程度”と驚くほど短く儚い命のホタルですが、ゲンジボタルは以下の流れで一生を終えます。

6月 水辺のコケに500~1000個の卵を産み付ける

7月 卵が孵化し幼虫となり、カワニナを食べながら成長する

翌年5月 幼虫は水の中から出て陸に上がり、土の中に入る

翌年6月 幼虫→さなぎ→成虫となり、交尾の相手を探すために光る

 

ホタルは約1年かけて成虫になり、寿命を迎えるまでの約2週間のうち飛んでいられる時期は1週間ほどと、とても短い人生なのです。

 

ホタル観賞はマナーを守ろう

ホタルは非常にデリケートな生き物なので、毎年鑑賞し続けるためにはマナーをしっかり守り、ホタルの活動を邪魔をしないことが大切。

ホタル観賞を行う際は以下のマナーを必ず守ってください。

懐中電灯・フラッシュは厳禁

人口の光はホタルにとってコミュニケーションの邪魔になり、驚く原因になります。

観賞する際は懐中電灯・フラッシュ以外に、車やスマホのライトもOFFにしてください。

捕まえない、持ち帰らない

ホタルはその場所で生きていて、そこでないと生きられません。

捕まえたり持ち帰るのは絶対にNGで、弱って早死にする原因になります。

静かに鑑賞する

ホタルは大きな声や音にも敏感なので、騒がず静かにホタルが飛び交う様子を鑑賞しましょう。

ゴミは持ち帰る

ホタルの生息場所を汚すとホタルが住めなくなり、今後鑑賞すらできなくなります。

吸い殻やペットボトルはもちろん、すべてのゴミは自身で責任を持ち帰り処分しましょう。

 

 

現在のホタルは何もしなくても鑑賞できる生き物ではなく、近隣の住人の方々の手で守られ・育まれてきた環境に生きています。

地域の人たちの努力を台無しにする迷惑行為は絶対に行わないでください。

飛び交うホタルを“見せてもらっている”という謙虚な気持ちになり、マナーを守り鑑賞しましょうね(^^)/

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