スーパーなどでよく見る中国産はちみつは、国産はちみつに比べて値段が安いので、購入しようか迷いますよね。

何かとトラブルが起こりがちな中国産の食品ですが、はちみつは中国産でも大丈夫なのでしょうか?

また、はちみつには殺菌効果があるので賞味期限切れでも腐らないと思うのですが、賞味期限は守った方が良いのでしょうか?

今回、中国産はちみつの危険性や、はちみつの賞味期限について調べてみました。

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はちみつは中国産でも大丈夫!

当たり前ですが、はちみつが”中国産”だから危険とはいえないのですし、食べてすぐに体を壊すこともありません。

もし中国産のはちみつが原因で体調不良になる人が続出すれば、店頭から中国産はちみつは綺麗サッパリ姿を消すはずです。

現在もスーパーやドラッグストアで中国産はちみつの取り扱っているのは、”食べても大丈夫”という何よりの証拠です。

中国産の食品が警戒される理由とは?

中国産はちみつが危険ではないと言ったものの、中国産の食品は「衛生という言葉は知りません」と言わんばかりの、ずさんな管理体制なものが多いのも確かです。

食品輸入が盛んになり、中国は信用回復のために衛生対策に乗り出したものの、2000年代になっても中国産食品のスキャンダルは後を絶ちません。

 

例えば2007年のアメリカでは、中国産ペットフードを食べた犬や猫が次々と倒れる事件が発生しています。

また2008年、日本で中国産冷凍餃子に農薬や殺虫剤が入っていたニュースは記憶に残る大事件となりました。

中国産食品のスキャンダルが多い分、”中国産”というワードに警戒している人が多いのは当たり前だと言えるでしょう。

中国産はちみつが日本で問題になったことも…

2002年、日本に輸入された中国産はちみつを厚生労働省が検査したところ、「ストレプトマイシン」が検出されました。

ストレプトマイシンとは抗生物質の一種で薬にも用いられますが、毒性も持ち合わせており人によっては肝機能障害を引き起こす危険性があります。

事態を重く見た日本政府は中国産のはちみつに対し、今までより厳しい検査を強いることとなりました。

 

検査強化が実ったのか、2002年以降は中国産はちみつを摂取して人体に被害が出たというニュースは報道されていません。

過去の騒動をみても現在の中国産はちみつの安全性は、かなり高くなっていると思って大丈夫でしょう。

”ハニーロンダリング”に注意しよう!

国の徹底した検査に合格したはちみつなら中国産でも安心・安全ですが、出回っている全ての中国産はちみつが大丈夫とは言い切れません。

アメリカでは”ハニーロンダリング”と呼ばれる、中国産はちみつを別の国へ持ち込み「○○(中国ではない国)で作られたはちみつ」として販売する、あくどい販売方法が警戒されています。

 

日本へ輸入したはちみつが産地偽装されていたという報告はないですが、絶対に大丈夫とは言い切れないですし、あっても不思議ではありません。

ハニーロンダリングされたはちみつは粗悪品の可能性が高いので、中国産と記載されたはちみつより危険です。

はちみつは食中毒に感染する恐れのある”生もの”なので、選ぶ時は産地以外もチェックして安全性が高い商品を購入しましょう。

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安全な中国産はちみつの選び方とは?

中国産はちみつを購入する際にチェックしたいのは、生産地や養蜂場が記載されているかどうかです。

パッケージに養蜂場の代表、もしくは担当者の顔写真がパッケージに載っていれば、さらに安全性が高いといえます。

さすがに顔出しで責任をもって販売しているのに、粗悪品は売れないですよね。

 

ちなみにスーパーなどで販売されているはちみつは、以下の3種類に分けられます。

  • 純粋はちみつ(一切加工されていない天然のはちみつ)
  • 加糖はちみつ(ブドウ糖など、糖が加えられたはちみつ)
  • 精製はちみつ(加熱処理されたはちみつ)

純粋はちみつは、栄養価が高くはちみつ本来の味が楽しめますが、値段が高めです。

反対に「加糖はちみつ」や「精製はちみつ」は値段が安い代わりに純粋に比べて品質が落ち、賞味期限も存在します。

 

「純粋はちみつは安全」「加糖はちみつは危険」とはいえませんが、純粋はちみつは天然ものなので管理が行き届いたものしか販売されません。

値段が高いのがネックですが、中国産はちみつにより安全性を求めるなら、純粋はちみつを選ぶのがおすすめですよ。

 

はちみつは賞味期限切れでも腐らない?

はちみつに”賞味期限切れ”という概念はないものの、種類によっては絶対に腐らないという保障はできません。

そもそも、はちみつには殺菌能力があり、耳鼻咽喉の感染症治療にも使えると医学的に注目されています。

ただし殺菌能力のあるはちみつは天然もののみで、砂糖や果糖ブドウ糖を加えたような加工はちみつには賞味期限があります。

 

また、色んな種類のはちみつが混ざった商品も賞味期限切れになるので、保管する際は十分に注意しましょう。

はちみつの正しい保存方法

はちみつを保存する際に気をつけるのは、

  • 冷蔵庫や冷凍庫に入れず、常温で保存する
  • 直射日光を避ける
  • 高温になる場所、湿度の高い場所を避ける

上記の3点です。

 

はちみつを冷蔵庫や冷凍庫で保存すると、温度が低すぎて結晶化しやすくなるので、結晶化したはちみつを好んで食べている人以外にはおすすめできません。

白く結晶化したはちみつも湯煎や電子レンジで元に戻せるものの、手間がかかるのでなるべく避けて通りたいところですよね。

また直射日光が当たる場所や高温になる場所、湿度が高い場所は、はちみつの品質を劣化させます。

はちみつは開封・未開封関係なく、風通しの良い冷暗所で保存しましょう。

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