チャックが生地に噛んでしまうと、焦りとイライラの同時攻撃で大きなストレスになりますよね…
すぐに直そうと試みるものの、なかなか上手くいかず爆発寸前になっていませんか?
焦る気持ちは分かりますが、無理にチャックと生地を外そうとすると余計に食い込むので、落ち着いて正しいチャックが噛んだ時の取り方で対処しましょう。
当記事では、
- チャックが噛んだ時の取り方
- チャックの滑りを良くする方法
上記2つについて、まとめていきます。
【大手メーカー推奨】チャックが噛んだ時の取り方
チャックが噛んだ時の取り方をネット検索すると、膨大な情報が出てくるので「確実なのはどれ?」と迷ってしまいがちです。
簡単で失敗が少ない方法として、チャックの世界シェア45%を誇るYKK推奨”チャックが噛んだ時の取り方”を紹介します。
- ファスナーがまだ開いている部分に指をおき、左右の生地を横に軽く引っ張る
- 噛んでしまった方向と逆方向に向け、ファスナーを動かす
※YKK公式サイトでは、チャックが噛んだ時の取り方を動画付きで解説しています
YKKが推奨している方法以外に、マイナスドライバーを使ってチャックをこじ開ける取り方も簡単です。
- チャックの裏側にマイナスドライバーを差し込む
- マイナスドライバーを使い、テコの原理を用いて噛んだ布を取り出す
※マイナスドライバーがなければ定規でも代用可
ファスナーに生地が深く入り込んでいて取れない時は、最終手段としてラジオペンチで無理矢理ファスナー部分を曲げてしまう方法もあります。
ただファスナーが壊れるリスクが高まるので、おすすめはできません。
YKKが推奨している方法やマイナスドライバーを使っても直らない場合のみ、自己責任の元で行うようにしましょう。
チャックが壊れた場合の対処法
チャックを無理に動かして壊れてしまった時は洋服修理の専門店に持ち込み、チャックの修理や取り換えを依頼しましょう。
洋服修理の専門店は日本全国各地にあり、服やバッグだけでなく靴の修理なども承っています。
有名どころでいえばイオン内の洋服修理屋「マジックミシン」などで、チャックが壊れた時も快く対応してくれます。
値段は壊れた時の状態によって変わってくるので一概にはいえませんが、ファスナーの取り替えだと3000円前後と見ておきましょう。
お金がかかるのは否めませんが、お気に入りの服であればあるほどプロに頼めば確実だと思いますよ。
チャックの滑りを良くする方法2選!
生地に噛んでいなくても、日頃から「チャックの滑りが悪い…」と感じているなら、生地を噛んでしまうのは時間の問題といえます。
そもそもチャックの滑りが悪くなる原因は、エレメント部分の油分が少なくなってきているためです。
エレメント部分はチャックが閉まっている部分を指し、服やバッグを完成させる段階で滑りを良くするために潤滑剤が塗られます。
上画像の赤枠内がエレメント部分です
チャックは取っ手部分を上下に動かし、エレメント部分を噛み合わせてファスナーの開閉を行う仕組みですが…
エレメント部分の油分が減ってくるとチャックの滑りが悪くなるので、取っ手を動かしにくくなります。
チャックの滑りを良くするには、エレメント部分に滑りを良くする”何か”を塗る方法が確実なので、今回はエレメント部分に塗るおすすめアイテムを2つ紹介します。
ファスナーメイト
ファスナー専用の潤滑剤・ファスナーメイトをエレメント部分に吹きかければ、チャックの動きは一瞬にしてスムーズになります。
ファスナーメイトは1本1000円前後でホームセンターで販売されている他、楽天などネット通販を利用しても購入可能です。
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チャック付きの服やバッグを愛用している方は、チャックが生地を噛んでしまう前に購入してストックしておけば、いざという時に助かるはずです。
ろうそくの”ロウ”
ファスナーメイトの出費をためらうなら、ロウを直接ファスナーにつけて滑りを良くする方法もあります。
【補足】ロウを使いチャックの滑りを良くする方法
- 使い古した歯ブラシをロウにこすりつける
- 歯磨きの用量でロウをつけた歯ブラシをチャックに擦り付ける
チャックの滑りを良くする方法として、ファスナーメイトやロウ以外にオリーブオイルや車の錆止めスプレーを使う方法もあるのですが…
大事な服やバッグにオリーブオイルなどを塗ると考えると、個人的にはおすすめはできません。
チャックの滑りが悪い時はファスナーメイトかロウを使って滑りを回復させ、チャックが生地を噛むトラブルを防ぐようにしましょう。