行楽シーズン、家族や恋人と車で出かける機会も増えますが、そこで注意したいのが居眠り運転です。
長時間の運転や疲れている状態で車に乗っている時、気をつけていても眠気を感じることはドライバーなら誰しもあるかと思います。
居眠り運転による交通事故は年間約2万件も発生しています。
しかも、居眠り運転の場合はブレーキやハンドルによる危険回避行動がとれず、速度が出たまま衝突するので重大な事故に繋がる確率が高いです。
今回、危険な居眠り運転の対策として、運転中の眠気覚ましに最適なおすすめのグッズや食べ物・飲み物を紹介します。
運転中に眠気が起きやすいのはなぜ?
運転中に眠くなる原因として、まず考えられるのが睡眠不足です。
前日に眠れていないだけでなく、毎日の平均睡眠時間が6時間以下の場合も運転中に眠気が襲ってくる可能性が高くなります。
また、長時間寝ていても睡眠時無呼吸症候群などの病気が原因で、睡眠の質が著しく悪い場合も強烈な眠気に襲われる原因になります。
車内の二酸化炭素濃度が高まると眠気が起きる
窓を開けずにずっと閉め切ったままの車内にいると、徐々に二酸化炭素濃度が高まってきます。
そうなると、酸素不足が原因で頭がボーとしたり、脳の活動が弱まるので眠気を感じたりします。
眠気を覚まし対策として最も有効なのは“仮眠”!
運転中に眠気を感じた時、強制的に眠気を覚ますより、停車して仮眠をとる方が確実に眠気を撃退することができます。
ただし、熟睡してしまうと起きた後に眠気がとれなくなるので、仮眠は30分以内を目安にします。
仮眠直前にカフェインを摂取しておくと、仮眠した後に意識がはっきりするのでおすすめです。
また、起きた直後に運転を開始すると、身体は目覚めていても脳が目覚めていないため事故のリスクが高まります。
仮眠明けは一度車の外に出て深呼吸したり身体を動かして、ちゃんと覚醒してから運転を再開しましょう。
仮眠が難しい状況の時は?
急いでいる時や高速道路を運転中は、すぐに駐車できないですよね。
そんな時は即効でできる眠気覚ましの方法として、窓を開けて換気したり、冷房の風を顔に当たるのがおすすめです。
また、大きな声で歌ったり、同乗者がいる場合はおしゃべりすると眠気覚ましに効果があります。
ただおしゃべりする場合は、わき見運転にならないように注意してくださいね。
運転中の眠気覚ましに!おすすめグッズ3選
私は、運転中の眠気対策として眠気覚ましグッズを車に常備しています!
今回、私が愛用している眠気覚ましグッズや、口コミで高い効果が証明されているグッズを3つ紹介します。
居眠り防止アラーム
長時間運転するドライバーの間で人気の眠気覚ましグッズが「居眠り防止アラーム」です。
耳にかけるタイプの補聴器型にはセンサーが内蔵されていて、頭が一定の角度以上前方に傾くと振動、もしくはアラーム音で起こしてくれます。
耳の後ろに振動を感じたり、耳元でアラーム音を聞いたりすると、反射的に首を上げてしまうようですね。
居眠り防止アラームはホームセンターやネットショップなどに売られています。
値段も1000~3000円程度で購入できるので、居眠り運転が不安な方は使ってみてはいかがでしょう?
酸素スプレー
脳は酸素不足の状態に陥った時に活動が弱まるため、酸素を脳に送ることは脳の活動を活発にして眠気を覚ます効果があります。
空気中の酸素量は約20%ですが、酸素スプレーは酸素を濃縮して90~95%と高濃度にしているため、身体に十分な酸素を送ることができます。
2秒ほどスプレーを押して酸素を吸うだけなので簡単にできますし、約50回使えで値段も500~1500円程なのでお得です。
酸素スプレーは運転中の眠気覚まし以外にも、運動後や仕事中リフレッシュしたい時に使うのもおすすめです。
ハッカスプレー
私も車内で常備しているハッカスプレーは、眠気覚まし効果やコストの面でイチオシのグッズです。
眠気覚ましのガムや飴にハッカが含まれているものが多いように、セイヨウハッカには眠気を抑える効果があります。
インターネットやドラッグストアで売られているハッカ油を、水に数滴垂らすだけでハッカスプレーの完成です!
ハッカスプレーはごく少量で効果を発揮するので、コスパだけでみると他の2つの眠気対策グッズより圧倒的に優秀です。
また、ハッカは消臭やリラックス効果、ストレスや神経疲労をやわらげる効果もあります。
天然ハッカを使用した商品だと、子供がいる車内でも安心して使用できるのがいいですね!
運転中の眠気覚ましにおすすめの飲み物!
眠気覚ましに効果的な飲み物と言えば、真っ先にコーヒーや栄養ドリンクなど、カフェインを含む飲み物が思い浮かびますよね。
今回、カフェイン入りの飲み物の中でも、特に運転中におすすめのカフェイン含有量が多い商品を紹介します!
また、なぜカフェインが眠気覚ましに有効なのか、適切な摂取量や摂取のタイミングなどもお伝えしたいと思います。
なぜカフェインを摂ると眠気が覚めるの?
脳の中にある睡眠物質に“アデノシン”と呼ばれるものがあります。
アデノシンは脳の活動を抑える働きがあるため、脳に溜っていくつれて眠気が強くなります。
カフェインはこのアデノシンが細胞に影響しないように働き、眠気を抑制します。
また、活発に活動している時に働く交感神経を刺激することにより、疲れている感覚を麻痺させて強制的に覚醒させる効果もあります。
カフェインを摂るタイミングは?
個人差はあるものの、カフェインは効果が出るまで30分~1時間半かかると言われています。
体内に入ったカフェインは小腸から血液中に吸収され、血液に乗り脳に到達し、脳内でアデノシンの作用を鈍らせて眠気を覚まします。
カフェインは摂取してから効果を発揮するまでに時間がかかるので、早めに摂取するのがおすすめです。
また、カフェインの眠気覚まし効果は2~4時間程なので、長時間運転する時は継続的に摂るようにしましょう。
眠気覚ましに効果的なカフェインの量は?
眠気覚ましに必要なカフェインの量も個人差がありますが、一般的には200mg以上と言われています。
缶コーヒー1本のカフェイン含有量が100~150mg程なので、大体缶コーヒー2本飲めば眠気覚まし効果が期待できるといえるでしょう。
ただし、カフェインは覚醒効果が強く、依存性があるため取り過ぎると今度は眠れなくなります。
また、過剰摂取すると動悸・ふるえ・めまい・頭痛・食欲不振などの副作用が現れることがあります。
副作用のリスクをできる限り減らし、翌日に疲れを持ち越さないため、一日の最大摂取量は400mgまでに抑えるようにしましょう。
ちなみに、コーヒー以外でカフェインを多く含む飲み物と、そのカフェイン含有量についてまとめておきます!
- 紅茶1杯(200ml):80mg
- 緑茶・煎茶1杯(200ml):40mg(ただし玉露はカフェイン含有量が多く1杯200mgとなります)
- コーラ1缶(350ml):31mg
- ココア1杯(150ml):30mg
カフェインの摂取にはエナジードリンクがおすすめ!
エナジードリンクは栄養ドリンクと成分が似ていますが“清涼飲料水”に分類されます。
そのため、滋養強壮などの効果があり、医薬部外品として取り扱われている栄養ドリンクとは異なります。
エナジードリンクに含まれる成分は、主にカフェイン・ビタミン・炭水化物などで、比較的カフェイン含有量が多いので眠気覚ましに効果的です。
また、炭酸による刺激も眠気覚ましとして有効です。
代表的なエナジードリンクといえばオロナミンCですが、他にもエナジードリンクには様々な種類があります。
眠気覚ましに特化したカフェイン含有量が多めのエナジードリンクもいくつかあるので、以下に紹介しておきます。
人気が高いエナジードリンク(1本あたりのカフェイン含有量)
- モンスターエナジー(カフェイン142mg)
- ロックスター エナジードリンク(カフェイン120mg)
- 富永食品 SURVISOR!エナジードリンク(カフェイン120mg)
※オロナミンC一本あたりのカフェイン含有量は18mgです
ちなみに、エナジードリンクではないですが、眠気覚ましに特化したドリンクである、
- 眠眠打破(カフェイン含有量:120mg)
- 強強打破(カフェイン含有量:150mg)
なども、含まれるカフェインの量が多いので眠気覚ましに効果的な飲み物としておすすめです。
運転中の眠気覚ましにおすすめの食べ物!
運転中の眠気を覚ましに有効な食べ物は、噛みごたえのあるものです。
物を噛むという動作は脳を刺激して活性化させるため、眠気覚ましになります。
噛みごたえのある食べ物と言えば、ガムやハードグミ、スルメ・さきいか・ビーフジャーキーなどが思い浮かびますよね。
ガムやするめなどを単体で噛むのもいいですが、例えば、
- エナジードリンク+スルメ
- コーヒー+ビーフジャーキー
といったように、カフェインを含む飲み物と組み合わせて摂取すると、より眠気覚まし効果が高まります。
ただ、スルメやさきいかは独特のにおいがするので、ドライブデート中に食べるのはやめた方がいいかもしれないです。
噛みごたえがあるもの以外に、ビターチョコレートがおすすめです。
ビターチョコレートは1枚(50g)あたり、30~40mgのカフェインを含んでいます。
ビターチョコレートは甘い缶コーヒーと相性抜群なので、組み合わせて食べることで眠気が覚めるだけでなく心とお腹も満たされるのではないでしょうか。
運転中眠気に襲われそうな時は、今回紹介した眠気対策グッズや食べ物・飲み物を準備して運転に臨みましょう。
ただ、あくまでグッズや食べ物、飲み物はその場しのぎの方法に過ぎないので、眠気のレベルによっては効果を得られないこともあります。
運転中の眠気覚ましで最もベストなのは、仮眠だということを忘れないでくださいね!