アレルギーなどによる鼻水・鼻づまりをすぐに解消したい時、点鼻薬が1本あれば重宝しますよね!
でも、点鼻薬って全部使い切る前に症状が治ってしまうこと多くないですか?
また鼻水・鼻づまりがひどくなれば使おうと思うものの、開封後の点鼻薬は使用期限が分からないですよね…
期限切れの点鼻薬を使うと効果が弱くなったり副作用があったりするのでしょうか?
開封前・開封後の点鼻薬の使用期限は?
点鼻薬の使用期限は、開封前・開封後によって大きく変わります。
開封後の使用期限
点鼻薬は鼻腔内に噴射させて使うので、使用する時に先端が鼻に触れます。
鼻腔内は多くの細菌が潜んでいるので、そこに点鼻薬の先端が触れると細菌が付着する原因になります。
そのため、たとえ使用後に先端をティッシュで吹き正しい方法で保管していたとしても、開封後は使用期限が極端に短くなります。
開封後2ヶ月程が使用期限のボーダーラインといえるでしょう。
もちろん、点鼻薬の先端を清潔にしていなかったり、暖かい場所や直射日光が当たる場所で保管していると使用期限はさらに短くなります。
また、点鼻薬の先端に細菌が付着したままだと、思わぬ副作用が起きる可能性もあるので、必ずキレイに拭いてから保管するようにしてください。
未開封時の使用期限
点鼻薬は未開封の状態だと、製造後2~3年が使用期限となります。
ただ、未開封時の使用期限は製造後~開封されるまでの期間です。
製造後、製品としてドラッグストアに並べたり病院で処方されるまで保管しておくため、購入・処方後の使用期限はもう少し短くなります。
点鼻薬は購入・処方後すぐに使用する場合が多いので、未開封のまま長期間保管することは少ないかもしれません。
ただ、未開封でも使用期限は存在するので、すぐに開封しない時は箱や製品に書かれている使用期限を必ず確認しておきましょう。
できれば使用期限を忘れないよう、マジックで箱や製品に大きく使用期限を記載しておくことをおすすめします。
使用期限切れの点鼻薬は効果が落ちる?
使用期限切れの点鼻薬は、期限が切れてからの期間や保管されていた環境にもよりますが、開封・未開封に関係なく効果が落ちます。
特に開封した点鼻薬は有効成分が酸化するスピードが早まるので、開封後の使用期限である2ヶ月を超えたものは捨てた方がいいです。
効果が弱くなった点鼻薬を使用しても鼻づまりが改善することはないですし、下手すれば症状が悪化する原因にもなります。
また、点鼻薬の効果を最大限得るためには用法・用量を守ることも大切なので、使用前には必ず説明書を読むようにしましょう。
ちなみに、過去に病院で処方された点鼻薬を期間をあけて使う場合、使用期限切れでなくても鼻水・鼻づまりが改善しないことがあります。
これは、鼻水・鼻づまりが起きている原因が以前と違うため、点鼻薬に含まれている有効成分が効果を発揮できないからです。
点鼻薬は使用期限を守って使うのはもちろん、病院で処方されたものは常備薬でない限り処方されたタイミングで使い切ることをおすすめします。
点鼻薬を長持ちさせる保管方法は?
薬を長持ちさせるには、薬の箱や説明書に記載されている保管方法で保管しておくことが大切です。
点鼻薬だと“直射日光・高温を避けて保管してください”という記載が多いので、光が当たらず高温になりにくい戸棚の中などに保管しましょう。
また、点鼻薬は購入・処方された際、保管用のジップ付の袋も製品についてくる場合が多いです。
この袋は光を遮断する効果があるので、保管の際は点鼻薬を袋の中に入れておくことをおすすめします。
ちなみに、開封後の点鼻薬を保管する際は上記の内容に加えて、
- 本体を立てて保管する
- 使用後に先端をよく拭く
この2点に気をつける必要があります。
本体を立てて保管することで空吹きや液だれを防げますし、先端をよく拭いておけば細菌の増殖を抑えることができます。
この作業を忘れると開封後2カ月以内であっても、許容範囲を超えた細菌の増殖により感染症になる恐れがあるので気をつけてください。
点鼻薬を冷蔵庫で保管するのは正しい?
少しでも涼しい場所に保管した方がいいからと、冷蔵庫に点鼻薬をしまっている人はいませんか?
冷蔵庫で保管すると扉の開け閉めによる急激な温度変化により、薬の成分が変化する恐れがあります。
特に開封済みの点鼻薬を冷蔵庫で保管すると、使う時に冷蔵庫から取り出すため温度変化による影響が大きくなります。
未開封の点鼻薬に関しても開封しなければ数年持つ場合もあるので、冷蔵庫より温度変化が少ない戸棚の中に保管しておく方が長持ちします。
冷蔵庫には冷所で保存とされている薬のみを保管するようにしましょう。
点鼻薬に限らず、多くの薬は使用期限が切れると効果が弱まったり、副作用が起きる危険性があります。
ついうっかり使用期限切れの薬を使ってしまわないよう、目立つ場所に使用期限を大きく書いておき、期限までに使い切る様にしましょう。
また、病院で処方される薬は現在の症状を改善するためだけに使うようにしてくださいね。