夏の暑い時期やじめじめと湿気が多い時期、食品にカビが発生しやすくなるので食べる際は注意しないといけませんよね。

でも、ついうっかりカビの生えた食品を食べてしまった経験がある人は多いと思います。

私もカビに気づかないままパンを食べてしまい、処置の方法が分からずに慌ててしまった経験があります。

カビを食べたらどんな症状が起こるのか、また自宅ですぐにできる応急処置の方法についても知っておきましょう。

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カビの特徴について知ろう!

カビは微生物の仲間であり、キノコや酵母と同じ真菌類の一種に分類されます。

“カビ”と一言でいっても、その種類は数万にも及び、味噌や醤油、チーズなど食品に含まれるカビから人体に有害なものまで様々です。

人体に有害なカビの中には、食中毒やガンを発症させる”カビ毒”と呼ばれる毒素を作り出すものも存在します。

 

カビ毒は熱に非常に強い性質を持つため、加熱調理では分解されません。

よく「カビが生えている部分だけ取り除けば食べられる!」なんて話を聞きますが、この話に根拠はありません。

カビは目に見えている表面だけではなく、食品の中まで繁殖している可能性があります。

カビが生えた食品は絶対に食べないのはもちろん、浮遊したカビを吸い込まないためにも早急に処分してください。

 

食品のカビはどうして発生する?

カビが発生・増殖するのに必要な条件は、この4つです。

  • 温度
  • 水分
  • 空気
  • 養分

 

カビが発生しやすい温度は20~30℃で、特に25℃前後が発生・繁殖が活発になります。

また、水分を多く含む食品ほどカビが発生しやすいので、パンやジャム、米、餅などを常温で保管しておくのは危険です。

これらの食品は、すぐに食べ切るのはもちろん、残った場合は冷蔵庫や冷凍庫で保管しておきましょう。

 

ちなみに、冷蔵庫のように4~10℃の低温空間でも時間はかかりますが、カビは発生・繁殖します。

冷蔵保存したからと言って何日も放置するのはやめて、2~3日を目安に食べ切ってください。

 

カビを食べたらどうなる?

食パンや餅にカビを発見した時、そのまま食べる人はまずいないと思いますが、目に見えないくらいの少量のカビを食べている可能性は常にあります。

基本的に体に有害なカビであっても、摂取量が少なければ胃酸によって死滅するので問題ありません。

少量でも長期間食べ続けるとがんのリスクが高まりますが、カビを食べ続けるなんてまずありえないので、これも心配する必要はありません。

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カビだけでなく、食中毒の原因になる細菌・ウイルスに注意!

カビは胃酸で死滅できるとしても、カビが発生している食品には食中毒の原因となる細菌やウイルスが増殖している可能性があります。

食中毒の原因菌は食べ物の細胞内に潜んでいるため、胃酸の影響を受けずに腸に到達します。

そのため、カビを食べた後、下痢や腹痛、嘔吐といった症状が現れた場合、食中毒の可能性も視野に入れ、早急に病院を受診するようにしましょう。

海外には少量摂取しただけでも危険なカビがいる!

フィリピンや南アフリカなどの気候が温暖な国では、発がん性のある“アフラトキシン”と呼ばれる強力なカビ毒を作るカビも存在します。

アフラトキシンを作るカビはトウモロコシや穀類、ピーナッツなどに発生します。

アフラトキシンは少量の摂取でも急性肝炎や肝臓ガンになる可能性があるため、海外へ旅行する際は注意しましょう。

 

ちなみに、フィリピンや南アフリカから輸入されたトウモロコシや穀物は危険ではないかと思うかもしれませんが、日本に輸入された食品を食べる分には問題ありません。

日本は海外から輸入された食材の検査基準が厳しく設けられているため、カビが発生している輸入品が出回ることはありません。

 

カビを食べてしまった時の応急処置は?

カビを食べたことに気づいた時、応急処置として殺菌作用の強い食べ物を摂取することが有効です。

殺菌作用の強い食べ物

梅干し・レモン・酢・生姜・にんにく

 

上記の食品に含まれる殺菌成分はカビだけでなく、食中毒の原因菌が増殖するのを防ぐ効果もあります。

カビや食中毒が発生しやすい夏場は特に、毎日1粒の梅干しやにんにくのサプリを摂取しておくことをおすすめします。

 

ちなみにカビが生えた食品を食べた後に下痢の症状が現れた時、下痢止めを服用するのは絶対にNGです。

下痢は体内に溜まっている有害な菌やウイルスを排出する働きがあるので、止めてしまうと症状が悪化する原因になります。

こまめな水分補給のみを行い、少しでも早く病院へ行くようにしましょう。

 

 

うっかりカビの生えた食品を食べてしまうと、その後が心配になりますが、大量に食べたり、食べ続けない限りは人体に大きな影響を及ぼすことはありません。

ただ、カビ以外に食中毒の可能性も考え、応急処置を実践しておくに越したことはありません。

 

ちなみに、カビは食品に発生するものより室内やお風呂場に発生する種類の方が危険です。

放置していると過敏性肺炎や気管支喘息など人体に悪影響を与える場合があるので、すぐに除去してくださいね。

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